表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/217

ここが境目


「えっ?」

 頭を上げてカエルを見た。

 初めて聞くし、考えたこともなかった。

「いるのか?どんな奴だよ?」


「 ここを出て外を目指すってのは時々、出てくる。《変わり者》だな。 そしてたいがい、おれのところに聞きに来る」


「何を?」


「外の《陸》の話を知らないかって、な」



 ああ、そうか。なにしろカエルは特別だ。


 森の中に一人で住まうこいつを、ヒトは皆知っている。

 わからないことや困った時に食べ物を持参し、相談にくる。怪我や病気もこいつは治す。

 それに、カエルは時々ヒトに自分で作った『お礼』の酒を分ける。この評判がいい。


 まあ、尊敬されてるのは確かだな。あのジリでさえ、ここに出入りすることには何も言わない。


 


だが、用があるとき以外はここにヒトは寄り付かない。それはここが、ヒトとテングの境界にあたるからだろう。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ