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カエル シルス フッタ ノ ハナシ  作者: ぽすしち
別れ

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215/217

見間違いじゃなかった


「ああ、そうか・・。そうだな」その、ごつくってあったかい手がおれの顔を挟んだ。

「よく、よく、もどって・・・」言葉を止めるように口がぎゅうっと閉じられて、もさりとした髭の中に俺の顔がひっぱりこまれ、そうしたら

「や、ヤシナ?」

 ジリは驚いたみたいで、おれだって驚いた。


 この年になってこんなでっかい声あげて泣く自分に。


 でも、どうにも止められなくて。

 話したいことがあまりにありすぎて、聞きたいことが山ほどある。言葉にはまとまらなくて断片が口から溢れる。


「もう、泣くな。ほら、これをやるぞ」

 さっきから背中を叩いていたジリの声に、指の隙間からそれを伺う。見えたのは短い指につままれた白い羽。

「おれのだ。お前はワッカにくれてしまって、なかろう?」

 おれをのぞくその茶色い目が笑ってた。

 幼い時、沼から帰った時、頭突きしてきたときと、同じように。

 あれは、『見間違い』じゃあなかった。



 フッタに自分で言ったくせに『言いたいことは黙っていても通じる』なんて信じていなかった。なのにおれは今、黙ってジリと話している。



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