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カエル シルス フッタ ノ ハナシ  作者: ぽすしち
別れ

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212/217

さけび

「戻れ! ちくしょう!ヤシナは何やってんだ!早く連れ戻しに来いよ!」


 壁にくっついたジリの体が、ぶれるように移動した。


「危なくて見てらんねえよ、ちくしょう!戻れよ!ジリ!」

 おれを抱えてどうにか船と平行して飛んでいるサザナが、「そろそろ限界だ」とつぶやいた。


 そのとき。


    「 ふうううったあ! 」


   突然ジリが叫びだした。



「な、なんだよ・・・」


    「 ふうううったああ! 」

 

   あの、見晴台から落ちた時みたいに。



    「 ふううううったあ! 」



「お、おれは、おれはここにいるだろ!」

 まだ、見えてるはずだ。



    「 ふううううったああ! 」


 まるで


    「 ふうううったああ! 」


 叫んで、戻そうと、するみたいに。


    「 ふうううったあああ! 」


 何度も、 何度も


    「 ふうったああ!  ふううったああ! 」


 どんどん離れてゆくのに


    「 ふううったああ! ふううったああ! 」


 もう、顔も見分けがつかなくて


    「 ふううったああ! 」


 そこにへばりついているのさえ




「お前のことを、呼んでいるぞ」

 気付いたらおれを抱えるサザナの腕を力いっぱいつかんでいて



    「 ふうううったああ! 」



「最後だ」

 言ったサザナが少し船に追いつく。


 その姿がおれを待っていて


   「お・・・・おやじいっ!」


      力いっぱい叫んだ。


「 親父!危ねえんだよ!早く戻れって!せっかく会えたんだ!ヤシナと!おれと! 早く戻れ!おれは! 」そうだよ「 おれは 親父のこと 」すげえ

 中から溢れそうな何かで息が続かない

「お、おれ、親父のことすげえソンケーしてるぜ!おれ これから、やるから!ヤシナになるよ!だから、次に会ったら」


「すまん、フッタ、続かん」

 すうっと船が先を行く。



    「 おれ! 親父の、ジリとキリの子供で良かったよ! 」










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