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カエル シルス フッタ ノ ハナシ  作者: ぽすしち
別れ

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209/217

『友達』

「おれ、ここの景色、すげえ好きだよ」

 本心で言ったら、「わたしもだ」サザナが珍しく楽しげに回転した。

「わっつ」

 焦ってその手をつかんだら、今度は声を出して笑う。


「な、何だよ?どうしたんだよ?」

 笑い声が止んだ。

「・・フッタよ、わたしたちに腹が立つか?」

 いつもの穏やかな声だ。


「まあな」

 船に当たる光が目に痛い。

「だってさ、友達に騙されるのって、やっぱ腹立つぜ。どんな理由にしたって今一納得できねえっつうか。ジリはともかくっぐ、く、苦しい!」 


「あ、すまん。そうか。わたしたちは『友達』だからか・・・」


「そうだよ。なんだよ、今更。だからさ、友達だから・・・もう、いいよ」

 まわされた腕にさっきからすごい力が入っていて、叩いたらふっと緩んだ。


 そのまま、上へ上へ。



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