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カエル シルス フッタ ノ ハナシ  作者: ぽすしち
別れ

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208/217

赤い袋


「フッタ、ジリとはあまり話せなかったな」

 サザナが船の出口で止まる。


「いいよ。あれでも、十四年分は話せたよ」


 おれはなんだか楽しいのに、サザナは笑わず、何かを出した。

「キリが、お前に作ったものだ。カエルが預かっていた。持ってゆけ」

 ヤシナのよりもずっと新しくきれいな赤い袋だった。

 これから会えるはずのそのヒトを想像して、ぎゅっと握り、そっとしまった。


 おれはカエルに教えてもらったとおりの出口を開けた。うううう、と聞きなれない音がして、船の横腹に出る口が開く。


 ざあっと巻き起こった風に足が浮いたと思ったら、サザナと飛んだ。


「少し、船を見届けるぞ」



 真下の岩山の向こうは木々の無い赤い陸で、いきなり外の海とぶつかる。おれ達の海と違って白い波が立ち、それが勢いをつけて赤い陸を削り続けている。

 山の手前は緑の森。向こうに突き出た『力』の実のなる木。カニの沼がぬらりと光っている。


 ヒトの森の木はなぎ倒されて、所々にうずくまる黒い塊からはまだうっすらと煙が上がっている。あれらの向こうにはヒトの家があるはずだ。



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