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カエル シルス フッタ ノ ハナシ  作者: ぽすしち
別れ

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206/217

おまえとよく似たひと

 これ以上その口からは聞きたくなかった。

 前に立ったこの男は、不器用で、まっすぐな、ただのヒトで・・・

「 お、おれ、あんたの子供の生まれ変わりじゃなかったよ。おれ、本人だし。 『力』がないのもしょうがねえよな」


 今更だけど


「フッタ」

「か、狩をもっと、ちゃんとやれば良かったよ。 もう遅いし、テングと一緒だから平気だろうけどさ」


 おれの、―― 父親だ。


  「  ごめん  」


「フッタ」


「か、かあちゃんて、どんなヒトだった?」

 聞かれた『とうちゃん』は、呆然としたような顔の後、くずれるように泣き笑いの顔になり、「そ、それは、キリは、」

 息継ぎをして、

「 お前と良く似た、すばらしいヒトだ」

 静かに言い切った。



「フッタ、わたしと一緒にキリに会いに行こう」

 後ろからサザナの声。

「い、いいのか?」

「お前が産まれる前の時間だ。かまわんだろう。それに、今のお前の大きさじゃなければ、あそこまで飛べん」

 

 ジリを振り返ったら黙ってゆっくりうなずいた。


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