引き抜く船
申し訳ございません。二百になってしまいました。。。。。
ヒトはみんな力の実を食べた。
「本当に平気なのかよ?」
おれは隣で何かの棒を握るカエルに聞く。
「『平気かどうか、やってみなけりゃぁわかんねえだろう?』」
カエルはいつかのおれの真似をする。
テングの巣に刺さった銀色の船をみんなで引き抜くことになった。
ヒトたちがここに来たときのように船の『力』とヒトの『力』で動かすことにしたのだ。
とにかく『ここ』から出なきゃならない。
魚の鱗みたいにいつも光をはね返していたその銀色の突起物は、中にたくさんの椅子と部屋を持つ空飛ぶ家のようなものだとカエルは説明してくれた。でもそれが何で飛ぶのかは、説明してくれなかった。
この日の為にサザナとヤシナは散らばっていた船に関する書物を全て整えて、何があって、ヒトが何故新しい陸を目指したのかとか、船の中での出来事なんかも書き綴ったその中から『動力』というものを知り、動かし方も主にそこから読み取っていったらしい。
テングたちに抱えられ降り立ったその口から中に入るとき、「ヒトはすごいモノをつくる『力』がある」それを撫でながらカエルがつぶやいた。口を開こうとしたおれに、
「お前が今考え、望んでいた『力』は単なる現象にすぎない。『力』とはそういうものではないはずだ」言い切り、「後は己で考えろ」低く笑った。




