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カエル シルス フッタ ノ ハナシ  作者: ぽすしち
※※※ ※※

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195/217

騙されたけど

「わたしよりもフッタのほうがひどい傷を負ってしまった。すまない。心配をかけて」

 正面のエンは見たこともない顔でおれを見る。


「 みんなで?おれのこと、・・・騙したって?」

 その面々を見回して、困ったような顔のエンが目の前に立って、生きておれのことを見ていて。

「・・よかった。・・・でも、 ひでえじゃねえかよ!」

 思わず振り回した手にあった赤い花が震えていて、頭に血は昇ってるのに、いつもみたいに怒鳴り続ける気がおきない。

 なんだかすごく、がっくりきた。


「そのおかげで今がある」

 向こうから動物に囲まれた王の、のんびりした声が響いた。

「騙されたお前がいなかったら、今のこの時はなかっただろう?見ろ」


「おーい!フッタ!」

 上からワッカの声。


 見上げれば、テングに抱えられて花を持ち、うれしそうな顔。



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