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カエル シルス フッタ ノ ハナシ  作者: ぽすしち
※※※ ※※

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186/217

※※※ 赤ん坊の名はヤシナ


 布からそうっと持ち上げた生き物は、いやに赤みがかって頼りなく、わたしたちの卵から出てくる子よりも小さい。

 ジリが抱え直すときにぐにゃりとするのを見て、あの感覚を思い出す。


「 き、キリ、や、ヤシナだ。おれたちが待っていた、これが、ヤシナだ」

 『ヤシナ』と名付けた赤ん坊をキリに見せるように抱えて、ジリが半分泣くように笑っていた。


 キリの息は整うことがなく、ジリと赤ん坊にどうにか微笑んでから、さらに引きつるような息になった。どんどん苦しそうに。


「ジリ、カエルを呼ぼう」

 堪えられずに言うが、カエルは《キリの最期》を、みとっていないはずだ。

 それでもわたしは行くつもりだった。


 おかしいほどに震えるキリの手が、赤い袋を持っている。

 もう、これ以上、見ていられない。

「カエルを呼んでくる」


 わたしの声にまた赤ん坊は泣き出し、慌ててそこを出ようとしたら


「待ってくれ」

 ジリの声に止められた。




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