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カエル シルス フッタ ノ ハナシ  作者: ぽすしち
※※※

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172/217

※※※ おまえは言わない



     ※   ※   ※





「『気になる』こと?」

 ききかえすと赤ん坊の泣き声に少し耳を傾けたジリは髭をかく。

「なあ、お前たちが何年か後のおれに、この子を返すっていうのが、おれは心配なんだが・・・。キリは、・・・お前らが見た先には、もういないのだろう? おれ一人で、子どもをちゃんと育てられるか・・・」

「安心しろ。お前はちゃんと育てる」

 わたしはすぐに答えた。

「それに、一緒に暮らしたら、おれが親父だと言ってしまうかもしれない」

「お前は言わない。 逆に何も言わないから、かなり苦しい状況になる。それでもお前は言わない」

 わたしの言葉に、「そうか。言わないか」つぶやくとまた海を見て

「そのほうが、よいな」

 何かを確かめるように、うなずいた。

「 ところで、エンはいったいどうした?」


 まだ響いている赤ん坊の泣き声は、今まで聞いたこともないもので、わたしはそちらに気を取られる。 だからすんなりと言えた。

「 ―― エンは、むこうでわたしを待っている」

「そうか、お前らは何年先までもずっと一緒なんだな」

 その暖かい笑顔がわたしには痛い。もちろん自分がエンを撃ってしまうことなんてジリは知らない。

 赤ん坊の泣き声がさらに響いてきた。






     ※   ※   ※




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