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小躍り
「うん、なんだ?」
王がのんびりと問い返すと、ヨクニが皆を見回してヒトたちが緊張した。
だめだ ―― 。
「我らヒトの過ちをお許し願いたい!」
中の一人が叫ぶ。 サザナを撃とうとした男。
それを確認したヨクニがあとを続ける。
「テングの王よ、勝手なこと言わせていただくが、どうかヒトをお許し願いたい。 永いこと思い違い、改めることもなかくここまできてしまった・・・。それなのにこうして助けてもらい、ヒトのおもいあがりを知らされました・・・」
がくんと膝を折ったのに合わせ、皆が一様にならった。
「 ―― どうか、これまでのヒトの過ちをお許しください」
頭を垂れたその光景が理解できる前に、
「よっしゃああ!」
隣の男がおれの頭を抱えて小躍りした。




