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カエル シルス フッタ ノ ハナシ  作者: ぽすしち
カニが来る

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156/217

すぐそこに

 そのとき、ヤシナの足元にある槍を目指して男が走った。


「さわるな!!」

 ヤシナの怒声で男の体が浮かび戻される。だが、カミサンたちをテングにとられた男たちは、ヤシナをののしりながら次々と差し出した武器を目指して走った。


「元に戻れ!」

 ヤシナはもう叫ぶだけで『力』を使って押し戻そうとはしない。

 それよりも森の向こうを気にしているようで首をまわした。


「うるせえ!裏切り者!」

 一人が飛びかかった。

 サザナに矢を放った男だ。



「やめんかあ!」


 怒号と共にその体が他の男たちの上に飛んだ。

 ジリだ。

 棒もジリが『力』で押さえているようで動かない。それでも倒れた男たちはそれをつかみ「矢を返せ!」と口々に叫ぶ。


 赤い顔でジリが叫んだ。

「耳を澄ませ!カニがすぐそこに来ている!」

「何がカニだ!」


 ばぎばぎ、と木々が折れる音。




     きちきちきちきち         きちきち



 耳慣れた音に、ようやく男たちに別のおののきが訪れた。



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