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集まったか?
「じゃあ、みんな集まったか?」
ヤシナは頭に黒い布を巻いて顔まで隠しているようだった。
「おれはみんなと違ってあいつらに知られているからな。顔を隠さないとすぐに見つかってすぐに捕まる。そうしたら困るだろ?」
じっと見ていたら奴は笑って説明した。
こいつがテングに捕まるところなんて想像もできないけど、言い返さなかった。
「いいか、先に、カミサンと子供、そして荷物をこっちに集めろ」
長老の家の前に集まったヒトたちはヤシナの言葉におとなしく従う。
「それぞれまとまったら、おれが『力』でつかみあげて安全な所に運ぶ。場所はおれに任せてくれ。長老もこちらへ」
「役に立たんですまぬな」
ヤシナはただ微笑んで長老の荷物を持ってやった。




