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カエル シルス フッタ ノ ハナシ  作者: ぽすしち
※※

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カエルは知っている


「なあ、知ってんだよな?カニが来るって」

 外に出した長椅子は、たくさんのテング達の白い腕がのびて空に浮く。

 それを見届けたカエルが観念したように「 ああ。知ってる 」と答えた。


「これからヒトが何をしにどこへ行くかも?」

 白い羽が揺れながら落ちてきた。


「知ってる」

 そこで、おれが何も言わないのを確認するようにこっちを見てきいた。

「サーナはどうだった?」

「ああ、なんか、・・・思ったより元気そうだったよ」

 なぜか顔が熱くなる。


 椅子が最後だったらしく、それをもつテングたちはゆっくり空へ消える。


「元気、そうなだけだ。熱はまだあるはずだぞ。子を育てるヒトの親というものは、強いな。おれはいつも感心するぞ」

 どこから出したのかあの赤い布を肩に巻き「ようやくだ」言い聞かせるかのようにおれに向く。口を開きかけたとき、その羽ばたきが聞こえ、見上げたら黒い風が舞いテングが一人降り立った。


「・・・サザナ」

 その顔はまだ硬いままでおれを見たのに何も言わない。


 謝るだけでも。

「あ のさ」


「では先に、巣にゆくぞ」

 カエルを抱えたサザナは高く舞い上がる。


「さ、サザナ!」


 戻ることはなく、黒い点は空に消えた。






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