前へ目次 次へ 141/217 ※※ 愚かで愛しい友達 ※ ※ カエルがひどく疲れた様子で戻ってきた。 「どうだ?」 「どちらが?」 珍しく投げやりな態度だ。 「どちらもだ」 重く、長い息を出す。 「片方は良好だ。だが、もう片方は・・・」 眼鏡をはずしただけでそれ以上は言葉を出さない。 「わたしたちに、何か出来ることは?」 長椅子に小さくなったエンが聞く。 「 ―― 『出来る』かどうかはわからないが、愚かで愛しいおれたちの友達は、すごいことを言い出したぞ」 カエルは姿勢を正した。 ※ ※