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カエル シルス フッタ ノ ハナシ  作者: ぽすしち
木の上

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14/217

叫ぶ


「それほど広いものではない」

 空から下を眺め続けた『テング』が言う。


 少し先で森は切れ、そこからは海が広がる。

 空と海と風が混ざって、すんだアオがどこまでもつづいている。



「・・きれいだな。あの向こうは、もっときれいかな」


 答えはなく、浮くようにのめったあと、見えない風にぶつかりながら、―― 下へ下へ。


 

 翼が風にのって音をだす。

 段々と息苦しくなり、どんどん下に吸い込まれる。

 空を飛ぶってことは、空に突き放されたり押さえ込まれたりすることなんだと、サザナのおかげで知ることができた。


「あ」のさあ、っていきなり出そうになった言葉をすぐに飲み込む。

「なんだ?」こんなに風の音がすごいのにサザナには聞こえていたらしく、おれはあわてて首をふった。

「なんでもない」


 向こうの連なった岩山から異様に突き出る尖ったモノが、陽の光を鋭くはねかえす。見ていたら叫びたくなって叫んでいた。

 意味のない声はただ風にのまれる。

 山も木も、サザナも何の反応もなし。自分でも何なのかよくわからないから、きかれないのがありがたい。



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