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※ わからんな
「エン、・・・ヒトの子は皆ああなのか?」
「皆ではないでしょうが、あのようなヒトもいるということです」
木の枝に腰掛けたわたしたちはお互いに空を見ていた。
ヒトの子が言った。
『空って、こんなでかいんだ』
境はなく広がって
『ねえ、僕たち仲良くなれる?』
「わからんな」
「何がです?」
「いや。それよりお前、時間が飛べるらしいな。わたししかいないと思っていたが」
他の奴らの噂になっている。さらにもう一つの噂について訊ねた。
「ヒトとテングの仲が良かった頃に、留まるのか?・・・繰り返すだけだ」
奴が目をそらす。
「付き添いの役目を放って?」
「申し訳」
「それは許さない」
「お」
「必ずわたしとだ」
「・・・王子?」
「お前はわたしの付き人なのに、これではまるで逆だな。エン、わたしのことは名で呼べ」
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