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カエル シルス フッタ ノ ハナシ  作者: ぽすしち
木の上

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13/217

仲間がいない


 さっきのエンのように高くあがって回り、さっきまで実を収穫していたその巨木を見下ろした。



「いいか、フッタ、これをよく、見ておいたほうがいい」

 珍しくサザナがそんなことを言う。

「なんでだよ?」

「この木は一本しかないのに、こんなに逞しく生きている」

「一本しか・・・って、これだけ?」

 翼を持つテングでも、他の《陸》まで行けるのはサザナだけだろう。そいつが言うんだから本当か。



 言われてみれば確かに、ほかの緑の中から突き出たその巨木は、葉を落としたその様子も大きさも、周りの木々から浮いている。しかも、毎年こんなに実をつけるのに、この一本しか生えていないのか。


「 ―― こいつも、仲間がいないんだな・・・」


 思ったままつぶやくとまた体が上をむき、ぐううっとさらに上へむかう。

 

 はるか向こうの空の付け根には白い雲が湧いてのぼり、《外の海》の上を渡ってゆく。

「見ろ。この陸はあそこまでだ」

 サザナがおれを抱えた腕で、広がる森を指す。

 所々で隙間を流れる川が光っていて、昔ジリに連れて行かれた死にかけた狩を思い出す。




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