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カエル シルス フッタ ノ ハナシ  作者: ぽすしち
もどった子ども

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128/217

わかってくれる


「僕たち、ケンカしたのって久しぶりだね」

 その目はやっぱりサーナと同じで、勝てるわけがなかった。


 負けてもいいよ。


「・・うん。ありが、と」

 どうにか言えたらワッカが肩を組んできた。


「長老に話しは聞いたけどさ。そっちの肩痛そうだね。平気なの?」

「ああ、こんなの・・・」


「・・・テングもきっと痛かっただろうね」


 やっぱり、こいつはわかってくれる。

「うん・・」


 しばらく前の二人みたいに肩を組み、少し背をまるめて黙って歩く。足元の草むらから驚いた虫達が跳ぶ。

「なんか、フッタ変わったね」ワッカは揃って踏み出される足を見たまま言う。

「そうか?ま、色々、あったからな」

 笑おうとしたけど無理だった。

 だってまだ『色々』の途中だから。

 

 ワッカも気が付いたらしくうれしそうな表情が消え、かなり前を行く二人を眺めた。親子は顔を寄せ合い何かをずっと話しているようだ。


「 ・・・ジリの子が、ヤシナが帰ってきちゃうなんて、ほんと色々だよね」

 そこからまた黙って歩いた。なのになぜか足だけが、急に競うようにどんどん速くなって駆け出して、おれたちは肩を離して丘を下り、ワッカが勢いよく転がった。おれもわざと転がって、なんだかおかしくって笑った。

 目の前の空はどんどん明るい青になってきている。



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