表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
カエル シルス フッタ ノ ハナシ  作者: ぽすしち
木の上

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

12/217

空の中

「 ・・・一緒にいても、 ・・・ケンカばっかりだよ」


 現状だけ伝えたら、サザナは微笑んだままゆっくり立ち上がり、おりるか、と聞いた。


「うん。でも、・・・すこし空を《聞いて》からにする」


 わかった、と枝を伝ってきたサザナが太い腕を後ろわきからまわし、すぐに、下に落ちる。




 ばたばたという翼の音と巻き上がりまとわりつく風。

 つきそうだった地には着かず、体は何かにひきあげられたように、―― 上へ、上へ。

 風が、顔から下、体すべての部分をこすってゆく。

 ふいにそれが弱まり、しっかりと目をひらいたそこは青い空の中だ。


 あまりのまぶしさに目をつぶる。



 胸の前で組み合わさったサザナの手が掴み直された。

「ヒトは育つのが早い」

「そうかな。でかくならないっていつも言われてるぜ。ジリに」


 目に見えるのは、木々の色、水の色、空の色。 それが染みて、目が痛い。


 この翼の力強い音と、風がこすれて過ぎてゆく聞きなれた音も、もうすぐ聞けなくなるんだなと、急にきづく。

 はじめて意識して聞くと、『テング』たちの表現の『空を聞く』っていう表現は当たってる。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ