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カエル シルス フッタ ノ ハナシ  作者: ぽすしち
王の命

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116/217

因と果の罪と罰


 サザナはおれを見たが、その顔はいつもと違う。

「そうか。ならばフッタ、われらと共に参れ。直に王に裁かれるのはこのヒトのみとしよう」


「待たんか、テング!おまえらはまた、このジリから子供を奪うというのか!?」

 長老はおれの腕をつかんで怒鳴った。

 側にいるジリは自分の足元を見つめている。


 サザナが一瞬微笑むように口をひらいた。

「・・・そうか。まだ、矢を放ったその罪に値する《罰》を言い渡していなかったな。 よいかヒトよ、フッタが負うのは《因》の罪であり《果》の罪が消えるわけもない。わたしは《果》の罪に値する罰を王に言い付かってきた」

 腕を組み腰の翼を開くとジリを斜めに見た。



  「貴様の、十八年前に生まれた子供をもらおう」



「な・・・何?ジリの子供を・・え?」

 サザナはいま、なんていった?


「・・・ばかな・・・」

 長老がよろけて後ろに腰を着いた。支えたヒトたちがざわつく。


 無意識にカエルに答えを探した。


 サザナの横に立つカエルは、じろりと目玉だけを動かした。

「教えただろ? エンとサザナは『好きなときに好きなところに出られる』と。―― ヒトがテングを《恐れた》理由のひとつだ。 こいつらは、好きな『時間』を『選んで』そこに行ける」


 おれは必死で考えた。

「じゃあ、・・・ジリの生まれたばかりの子供は・・・」



 「この罰で連れてゆかれる。 サザナが十八年前にゆき、 これからな 」





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