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だした こたえ
「ジリよ、まだそんなこと言うのか?フッタを行かすな!またテングに取られたいのか?カエルも行かさずおけば考える時間もできる!」
後ろで長老が力んでいるのにも、ジリは何も反応せず、ただじっとおれをみつめていた。
「どうする、フッタ?お前、自分の気持ちも言ってみろ。証人になるのを、拒むか?」
カエルが赤い布を肩に掛けなおし、遠まわしに『逃げる』のか聞いてくる。
「おまえがヒトならゆくなよ」
長老がヒトの側にいろと怒っている。
「お前が証人だ」
ただ低いジリの声。
「お・・・おれは」
手にした布には、血が。
『たくさん流された』
『これで二度目だ。』
どこにも入れないおれだけど、おれに、出来ることもある。
布を握り立ち上がる。
「・・・テングの王に会いにゆくよ」
このこたえに人の輪が、せばまった。男たちの目は、それを許さないものだった。




