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カエル シルス フッタ ノ ハナシ  作者: ぽすしち
長老の家へ

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113/217

一緒に巣へ


 「愚かだ」


 まだおれより上にいるカエルがつぶやく。



「そんなこと言ってる場合じゃ 」突然カエルが下がった。

 すぐにおれも落ち、見晴台から落ちたときの感覚と重なり、ぞっとした。


 「やめろお!」

 

 がくんとからだがとまり声の主が家から出てきた。


「おお、だがジリよ、皆の気が治まらぬのだ。フッタもこれぐらいで目が覚めればいいだろう?」

 長老の声を聞きながらおれはケツから草地に降ろされた。カエルは少し向こうに立った姿勢で降り立ち眼鏡を直す。


「これで、決まりだ。ヒトはやはり愚かだな。なあ、フッタよ」

 何事もなかったように『決まり』を抱え直し低い声で聞くが、おれはエンの血が染み付いた布を握り締めていて、答えられなかった。


 草を踏む音が前で止まる。

「・・・すまなかった。フッタ、傷はどうだ?」

 ジリがかがんでおれをのぞきこむが、顔はみられない。

「そ、そんなの、エンにくらべりゃ」


「そうか。お前が証人だ。フッタ。おれと一緒に巣に行くぞ」


「え?」

 おどろいて見上げればジリのその髪も髭も、いつもよりひどい乱れようだった。



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