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カエル シルス フッタ ノ ハナシ  作者: ぽすしち
長老の家へ

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109/217

テングを撃った者をだせ


「その昔もたくさん血は流された。おれはもう見るのも嫌だが、お前らはそうではないらしいな。 『決まり』を破り、テングを撃った者を出せ」


 その命令にいくつかの頭が左右を見合う。

 ジリが出てくる気配はない。


「 ―― 待っていただきましょう。それはどうか、おれたちの話を聞いてからにしていただきたい」

 長老は頭を上げてさっきより幾分強気を取り戻していた。周りの膝をついた皆も敏感にそれを感じ取り、ヨクニを注目する。

「あの男は昔、その《テング》に生まれたばかりの赤ん坊を連れ去られております。理由もなくいきなりで、未だに帰ってまいりません。 そのうえ、そのときにカミサンもなくしております。それだってきっと、産み落としたばかりの子を連れ去られたせいだ。確かに『決まり』を破ったのは認めますが、それも、そこにいるフッタを連れ去られそうになったからで、決して」


「おれは連れ去られそうになってねえよ!」

 布を胸に抱き叫ぶ。


「黙らんか!」

 おれを睨んだ長老のまぶたがひくついていた。

「フッタよ、おまえ、なぜそこにいる?おれの言ったことをちゃんと聞いたか?」

 一語一語区切るように吐き出す。

「なぜ、《テング》の使者と一緒に?」

 そう問うて、下から見上げているのは長老の顔だけではなかった。皆、おれを、睨んでいた。




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