105/217
戦いはじまる
長老の家が周りに焚かれた火で浮かび上がり、その前にたくさんのヒトの男が立ってこちらを向いている。手には狩の道具であるはずの弓矢や槍を握って。
「なんだ?あれ・・・」
「こっちも、まずいな」
カエルが大きく息をついた。
「《テング》を、退治するつもりなんだろ。戦いは始まってるわけだ」
カエルは服から眼鏡を出し顔にのせた。
「そ、そんなわけ、」
「皆話が通じる状態ではないから気をつけろよ」
カエルはランプを下に置き、その群集に近付いていった。
つまずきそうになりながらも後を追う。男たちの目は、明らかにおれたちに敵意を持っている。
「フッタ!」
いきなり飛んだ声に、周りのヒトがそいつを見て隙間ができる。
「あ、ワッカ・・・」
状況を把握していないような顔でヒト達の隙間を通ろうとしたが、「よかった。テングの所には行かなかったんだね。僕てっきり」隙間は閉ざされ、前には出て来られない。




