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カエル シルス フッタ ノ ハナシ  作者: ぽすしち
またカエルの家へ

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102/217

居場所はどう決まる?


「 そうだよ。あんたは誰とも仲間にはならないって思ってたから楽だったんだ。あんたがおれを放っておいて平気なように、おれだってあんたの仲間にはならない。ここはそういう事を考えなくっていい場所だった。 ああ、でも一回ここをワッカに『取られる』んじゃないかって思ったことがあるな。あいつと話すの、あんた好きだったろ?」

 だから一緒になんか行きたくなかった。

 うっとうしいんじゃなくて、怖かったんだ。ワッカのことが。

 始めから負けてたから。


「ああ、ワッカの話はおもしろい。あいつはお前といかに楽しく遊んでいるかをいつも報告していた。お前と一緒に何を『大発見』したかを、な。フッタちょっとどいてくれ」

 椅子からおれをどかすと腰掛けの板をはずしはじめた。


 おれと何をしたか?そんなくだらない話


「あいつはな、自分とフッタがいかに仲が良いかを、おれに示したかったんだ」

 はずした板を立て掛けてカエルが俺を見る。

「おれにお前を『取られる』とでも思ったんだろう」


 おれを「取られる?」


「ヒトはおもしろいことを考えるな。『取った』り『負けた』りとそんなことで自分の居場所が決まるのか?それとも子供だから気になるのか?」

 ちらりと見た目玉に下から膜が上がった。

「 ―― お前はヒトだ。今までも、この先も。それが真実だ。ジリの元で庇護され、サーナの腕の中で育まれ、ワッカに思いやられ、テングに支えられ、おれに導かれてここにいるお前は、そこにいればいいだろう?今いる場所がお前の場所だ。そこが辛くて苦しくとも逃げるな。考えろ。何故そこが辛く苦しいのかを。逃げるのは簡単だ。  だがおれは、お前に逃げてなどほしくはない」

 


  『ばっさりと捨ててな』



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