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見送る


 すぐに、ばさばさと音がしたとおもうと、白いかげが上へむかう。


「サザナ!先に帰るぞ!」


 通り過ぎざまエンは叫び、そのまま上昇すると、陽のひかりに輝く白い翼をひろげ、巨木の上をしばらくまわってから方向をかえた。



 青い空のむこうへ小さくなってゆく姿をしばらくながめていたおれは、サザナの漏らす笑いで我に返り、慌てて木の実の収穫を続ける。


「 フッタは、エンが飛ぶと、必ず口をあけて見送る」


 その笑いに合わせるように、サザナの腰から生える黒く小さな翼が揺れた。すると触発されたように首の筋肉が盛り上がり、肩から生える大きな翼が少し開く。



 エンとは違い、がっしりとした体のサザナを持ち上げる翼は四つもあって、肌と髪に合わせたように、その翼は黒いが、『テング』の中で翼が黒いのは、サザナだけだ。




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