プロローグ 「俺という存在について」
それは唐突な事だった。
「人生、いつ何が起きてもおかしくない」なんて言う人がいるけど、
この展開はあまりにも唐突すぎた。
完全に俺の想像の範疇を超えていたから。
だってそうだろう?
俺の目の前にいるのはーー
紛れもなく、現デュエルチャンピオンなんだから。
◇◇◇
子供の頃、大抵の人間は夢を持つ。
ああなりたい、こうなりたいという願望を持つその姿は希望に満ち溢れている。
俺だって、例外じゃない。
「デュエルで世界一になる」。そんな夢を抱いていた。
しかし、大抵の人間が抱くその希望は数年と持たずに消滅する。
俺だって、例外じゃない。
夢は、唐突に終わりを告げる。
シンドウ。
それが彼の名前。
17歳という、俺と同い年のやつがデュエルの大会で連戦連勝。
本当に天才というのはいるもんなんだなぁ、と改めて実感する。
そして、天才と凡人、絶対的で圧倒的なその差に絶望する。
俺では辿り着けない領域にいるのだと。
俺には輝くことのできない場所なのだと。
その日から、俺、英塚 雄介は楽しむためにデュエルをするようになった。
初めまして! CHACHAと言います。
小説は初めてなんで、分かりにくい表現とかあるかもですが、その辺は大目に見てください。
さて、プロローグだけ読んでもなんだこりゃ、と思われているかもしれませんが、
今後、しっかり書いていく予定ですのでお楽しみに。
あと物語の予定ですが、遊○王のアニメのような感じにしたいなぁ、なんて考えてます。
ゆっくり書いていきますので、あまり急かさないでください(笑)
では、今後ともよろしくお願いします。