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85泊目 触手。その味は。

「……美味しいっ!!」


 今までのどんより顔が嘘に思えるくらい、輝いた笑顔を見せた!!


「これっ、す、すごい美味しいです……! 今までいろんなお魚のお刺身を食べたけど比べ物にならないくらい……!!」


 そしてそこからはもうアイ・デューサを食べる手は止まらない!!

 いくら魔物料理に慣れたとはいえ、活け造りには大きな抵抗感があったが、クロエとエル、そしてオイゲンがここまで美味しい、というのなら相当に美味しいのだろう。

 俺とミュウ、ニュウの3人は顔を見合わせて頷いてから、動き回る触手をなんとか捕まえ、一斉に口の中に放り込んだ!!


「な……んだこれ!」


「えっ、これは……」


「すごいですわ……」


「「「美味しい!!!!」」」


 恐る恐る食べたアイ・デューサだったが、それは物凄く美味しく、天才的なシロモノだった!!


「新鮮なアイ・デューサってここまで美味しいものなのか!? 前回食べた時はフライで、その時も相当な美味しさだったが、更に甘味とコリコリと良い噛み心地でありながらも柔らかい歯応えが増している……!!」


「口の中で動かれたら気持ち悪いなーって思ってたけど、口の中に入っちゃうとおとなしくなるんだね!? 良かった、これなら食べやすいよ〜!」


「食べ始めるスピードが遅かったですわ……。こんなに美味しいのなら、ドン引きしてる場合じゃなかったですわね。このままだとみんなに食べ尽くされてしまいますわ! ペースを上げますわよ!!」


 見た目で判断して食わず嫌いをするのは良くない、と学んだはずなのにまたしても尻込みをしてしまった自分が情けないぜ!……とも思ったけれど、さすがに活け造りはまた別の問題だよな??

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