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73泊目 大団円まであと一歩?

「ん……んぅ……」


 全員でニュウの介抱をしていると、ニュウが目を覚ました。


「ニュウさんっ……!!」


 エルは泣きながらニュウに抱きつき、俺とオイゲン、そしてミュウはその光景を心からの安堵で見守る。


「あら皆さん、そんなしんみりした顔をしちゃってどうしましたの? ほら、エルさん、お鼻が出ていますわよ」


 目覚めたばかりで眩しいのか、目を細めながら悪態をつくニュウはいつも通りのニュウだ!


「ニュウさんは……バカですぅぅぅぅぅ……」


 エルは大号泣し、顔面から様々な液体を垂らしながらもずっとニュウに抱きついている。


「あら、寝起きのレディに対して突然バカだなんて失礼ですわね」


 ふふっ、と笑いながらエルの背中を軽く叩くエル。

 良かった、どこにも変わりはなさそうだ。


「こうして全員が無事なまま、ボスヴァロールを撃破できたんだ。これは全員の協力があってこそだ、ありがとな!」


 そう言って立ち上がると、エルがぐしゃぐしゃになった顔を向けて私のわがままでごめんなさい、だとか本当にありがとうございます、だとか言いながら更に顔をぐしゃぐしゃにさせている。


「いやいや、エルのためはもちろんだが、ここに来る理由は俺にだってちゃんとあったんだぜ!」


 向こうを見てみろ、と俺が指を差した先には目的のもの。

 そう、大小様々なお宝が乗っているヴァロールの祭壇が仰々しく存在感を放っている。


「それじゃ、ここまで頑張ってきた俺たちへのご褒美をいただくとしますか!」

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