71泊目 「骨をくっつける時のあの嫌〜な感じ、全然慣れないですね」
頭が冷めたところでハッとして、俺はミュウとニュウ、そしてエルの元へと駆けつける。
「ニュウ、エル、大丈夫か!?」
「しーっ! ニュウは今ちょうど落ち着いたところだよ。ヒカリゴケのおかげで、暴走もおさまったみたい」
無意識に大きな声を出してしまったのか、ミュウは口に人差し指をあて、もーちょっと静かにするように! と、屈託のない笑顔を見せてきた。
「私も問題ないです。治癒魔法をかけられる程度の魔力は残っていたので、自分で骨もくっつけちゃいました!」
折れていたはずの腕をブンブンと振り回すエルはもうすっかり元気そうで、オイゲンと共にエルの看病を甲斐甲斐しく進めてくれている。
そして俺は改めてミュウに向き合って聞く。
「なぁ、ミュウ。ニュウはこんなに激しい魔力をずっと内包していたのか……? それに、記憶の混同って……」
俺が問いかけると、ミュウは途端に悲しそうな顔をして答える。
「うん……。ニュウはずっと前から魔力が強い方でね。本人はそれを表に出さない、特にユートの前では秘密にしてたんだけど……。でもそれは魔法が苦手なユートに対してのニュウなりの優しさだったの。だから、怒らないでいてほしいなぁ」
「それは……もちろんだ! 怒る訳ないじゃないか、魔法だって俺が勝手に禁魔を強いているようなもんだし……。でも俺たちずっと一緒に過ごしていたのに、今まで気付かなかったってのもおかしな話だよなあ」
そんなことにも気付かなかった自分がなんだかすごく間抜けに思えて、思わず声を出して笑ってしまった。




