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68泊目 魔法暴走

「……ッ!! ニュウ………ッッッッッ!!」


 俺の叫びはニュウに届くことはなく、先ほどと同じような爆発が今度は5度鳴り響く!

 強烈な閃光と耳鳴り、そして爆風に見舞われ、俺は地面に倒れ込んだ。


「ゴァァァァァァ……ッ!!」


 それと同時に、喉を潰されたような鈍い叫びと、巨大なものが倒れ込んだことにより発生した地響きが身体を包み込む。

 沈黙と共に耳鳴りが訪れ、なんとか顔を上げて辺りを見渡してみても、さっきのように視界は真っ白で何も見えない。

 重い体をなんとか奮い立たせて立ち上がると、俺は恐ろしいものを目撃した。

 それは、真っ赤に目を光らせてヴァロールの心臓を抉り出そうとしているニュウだった。


「おい! ニュウ!!!!」


 俺が声を振り絞りニュウを呼んでも、その声は周りの光にかき消されてしまうように、ニュウの耳には一切届いていないようだった。

 その間にもニュウはヴァロールの胸を抉り続け、どんどんと身体が血に染まっていく。

 何が起きているのかさっぱりわからないまま、混乱した頭で俺はその行為を眺めているしかなかった。

 呆然と立ち尽くしていると、俺の隣からか細い声の呟きが聞こえる。


「あ……魔法……暴走……!」


 隣を見ると、真っ青な顔をしながら左腕を押さえてなんとか立っているエルが不吉な言葉を発していた。

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