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52泊目 経験値上昇中

「ちょっとこれは……。本当に全てに驚きだったぁ……。こんな美味しい食べ物がダンジョンの中で食べられるなんて!! ていうか、魔物だなんて!! 全く信じられない! 信じたくもないー!! アタシの今までの常識とやらが全部崩れ去って行くのをひしひしと感じているわ……」


 腕を組んだミュウはは1人でうんうん、と頷いている。


「そうですわね。特にミュウは食わず嫌いも多かったですから。まさか、魔物を食べて喜んでいるなんて、少し前のミュウからしてみたら卒倒モノですわよね」


「世の中、経験してみないと何もわからないモノですね〜。なんか練金魔法とかにも活かせるような気がします! 私も魔物素材の使い方、見直してみようかなあ?」


 女性陣は魔物を食べてご満悦だ。

 持ち歩き用の料理を容器に詰め込み、探索開始の準備も出来たところで、またも香炉と地下へと降りる階段を探す体制に入った。


「えーっと、今何階にいるんだっけ……六下層かぁ。十三下層まではまだ先が長そうだね。体力も温存しないとなぁ。下の層にいくとまた新しい魔物が出て来るよね?……どんな味がするんだろ」


「プルプルしたスライムみたいな魔物とかを使えば、デザートも作れるんですかね? ファイアーカウの牛乳とかも美味しいのかな?」


 エルとミュウは既にまだ見ぬ魔物料理について想いを馳せている。

 あんなに嫌がっていたのに、やっぱり舌を喜ばす味には抵抗なんてできないよなぁ。

 俺も少しずつ新しい魔物を味わう、と言うことに楽しみを感じるようになってきたもんな。

 香炉の効果もあって、いつまでも美味しい状態で食べ続けられるということも大きい。

 それにしても、魔物がこれ程までに美味しい食材に変身するとは……。

 最初に香炉の罠に出会った時には絶望したが、怪我の功名とはまさにこのことだ。

 それぞれ魔物料理を腰にさげ、味わいつつ探索を再開することにした。

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