46泊目 ゲテモノ食べてゲッテゲテ
俺たちは手分けをしてアイ・デューサを3匹、闇羽虫を4匹討伐し、それぞれを食糧として持ち寄った。
結界陣の中でオイゲンは、腕が鳴るぜといいながら早速調理に取り掛かっている。
「なんだかもう、この魔物たちを食べられたら、この世にある全ての生物、なんでも食べられるような気がします……」
エルが無表情で漏らした呟きに、ミュウとニュウが力なく頷いていた。
俺自身は、なんだかんだで未知の食べ物に触れるのが楽しくなってきている。
正直いうと、今回の魔物もどのような仕上がりになっているのか楽しみで仕方ない。
香炉のせいで最大限の空腹が与えられているとはいえ、自分でも驚きだ。
まぁ、元からムチョ=ムッチョとか変な見た目の食べ物でも喜んで食べてたしなあ……。
うーん、奥が深いぞ魔物料理……!
やはりゲストハウスでも料理として提供したいな。
調理によって魔物でもこんなに美味しくなるんだ、ということを多くの人に知ってもらいたいぜ!
「オイゲン、何か手伝うことあるか?」
結界人の端っこで体育座りをしながらマンドラゴラを齧っている女性陣は、魔物料理に関しては全く役に立ちそうにない。
ここは俺がオイゲンを支えないとダメだな。
「おう。じゃあ闇羽虫の羽を全部取り除いてくれるか?」
任せろ、と返事をして闇羽虫を1匹手に取る。
人の半身程もある巨大な虫は、よくよくみてみるとやっぱり気味が悪い。
いやいや、考えちゃダメだ。これは食糧……食べ物……。
そう自分に言い聞かせて、力を込めて4枚あるうちの羽を1枚、力を込めて引きちぎる!!
すると羽を引きちぎった部分の空洞から緑色の液体がドロッ……と出てきた。
これはなんというか……結構キツいな!?!?
その見た目とキツい色をした真緑の体液に、脳味噌が"魔物"という情報だけを俺に与えてこようとする。
俺は余計なことを考えないようにして、2枚目の羽を勢いよく引きちぎる。
一枚目と同様、緑色の液体が流れ出てきて鎧を汚した。
そしてその時俺は、あることに気づいた。




