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26泊目 「練金魔法と料理は似ています」

「にしてもよ、焔の結晶があるおかげで火を起こさなくていいってのは便利だなあ。俺様がまだ駆け出しの頃なんて、こんなもんなかったもんな。時間をかけて手作業で火を起こしてたもんだぜ」


 カップにいれた紅茶を飲みながら、オイゲンが言う。


「だな。最近は魔法道具もどんどん発達してきてるからなぁ。そのうち出来ないことの方が少なくなっていくんじゃないか? 俺も魔法は使わないとはいえ、魔法道具自体は活用させてもらっているし」


「あとはそうだな……。水分をいつでも呼び戻せる乾燥剤、とか、一生食料を腐らせない防腐剤、とか持ち運びできる氷室、とかあればクッキングライフも捗りそうだよな」


「オイゲンさん、それ、錬金魔法ならできちゃうかもしれないです!」


 未だにパンを齧り続けているエルが、俺とオイゲンの会話に入ってきた。


「マジかぁ!? 練金魔法ってのはよく知らねぇけど、そんなんができるんだったら何でもできそうだなぁ……。嬢ちゃんも何でも作れるのか?」


「いえ、私はまだ勉強中の身なので……。だけど極めている人は本当にすごいです。 水の中で息ができるシロップとか、とっても美味しいチーズケーキとかも錬金魔法で作っていましたね。私はまだ簡単な回復薬とか魔法道具、爆弾とかをメインに作っています」


「チーズケーキぃ!? なんじゃそりゃ、料理、じゃなくて錬金……魔法……? なんだよな? 未知数すぎるぜ……」


「やってみると楽しいですよ、今度オイゲンさんにも調合を教えてあげますね」


「いやぁ……俺様はよくわからん魔法式とか苦手なんでね。相棒の包丁とフライパンがいりゃ、それでいいのさ」


 キザな笑みを浮かべながらカッコつけてるオイゲンと、楽しそうに盛り上がっているエル。

 そんな二人を微笑ましく見ていたとき、俺はあることに気がついた。

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