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25泊目 「まるで味の宝石箱みたい!」

「ヤバい。これ、何杯でもいける。牛肉と野菜だけでこんなに旨味が出ることある? あっさりしすぎず、脂でこってりもせず、全てが最高の黄金比。これ、ほんとヤバい。ていうかダンジョンの中でこの熱々スープを飲めてるってこと自体が凄い。ヤバいわ……」


 と、ミュウは完全に語彙力が喪失していた。

 ベーコンと野菜のソテーを口に入れたニュウは、


「このベーコン、脂の甘味が見事に全体に溶け出してる……! ほうれん草、にんじん、そしてイエローハーブにベーコンの脂と旨味が染み込んでいますわ。火の入れ具合も素敵で、野菜の歯応えが絶妙に残っていますのね。一生食べていられますわ……!」


 と、感動しっぱなし。

 エルの方を見ると、


「このパンも携帯用で冷たいのに物凄く美味しいです! クリームチーズバターはオイゲンさんのお手製ですよね? これ、私大好きです! 甘すぎなくてさっぱりとした酸味が少しあるのが堪らないんですよね。私、これ以上にパンに合うお供は知りません」


 と言いながら、両手にパンを持ち、それをモグモグと頬張っている。

 オイゲンがゲストハウスで仕込んでくれた玉子のコンソメジュレは、半熟卵がゼリーに近い状になったコンソメの中に入っている、というもの。

 これは俺の大好物でもある。ダンジョンの中でも食べられるように、とオイゲンが作り置きをしておいてくれたのだ。

 ゼリーと半熟卵を崩しながら混ぜて食べると、あまりの美味しさに、それはもう夢見心地のような気分になる。

 とろとろになった玉子とゼリーを口の中に入れるたび、口の中でお互いが混ざり合って完成する。

 ああ、これはいついかなる時でも食べていたい最高の逸品だ!

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