表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/105

23泊目 「オイゲンさんって、どんな味がするんでしょう」

 いそいそと鼻歌混じりに飯の支度をするオイゲンは、他のメンバーと比べてスタミナが残っているみたいだ。

 普段から狩りをすることがあったから、きっと俺たちよりも身体の鈍りも少ないのだろう。

 今回の探索でも、オイゲンに助けられたシーンも何度もあった。

 普段はあっけらかんとした軟派な兄ちゃん、って感じだが、やはり年長者はここぞという時に頼りになる…!!

 なんだか有り難さが込み上げてきて支度をしているオイゲンの背に向かって、俺は軽く頭を下げた。


「ユート、何オイゲンに向かってお辞儀してんのよ。あ、もしかして前つまみ食いして困らせてたのを今更謝ってるわけ?」


「きっとあまりにお腹が減りすぎてちょっとおかしくなったんですわ。オイゲンさんが食べ物に見えているのかもしれません。これから貴方を食べます、いただきます、のお辞儀かしら」


「お前らなぁ……俺を何だと思ってるんだ……」


 連続する戦闘と探索に疲れているのはミュウもニュウも同じだろうに、どこまでいっても元気な奴らだ。

 そういうところにまた、救われているのも事実なんだけどな。


「それじゃあ私は、結界陣を張りますね!」


 エルはそう言うと、慣れた手つきで結界陣を張っていく。


「私、錬金魔法は使えるんですが、それでもやっぱりアイテムの温存が厳しい時もあって。そう言う時は結界陣を張りながら魔物をやり過ごしながら採取とかを繰り返してきたんです。結界陣なら任せてください! 大得意です!」


 ふふん、と鼻を鳴らしながら得意げに手を動かすエル。

 なんと、ものの1分くらいで大きな結界陣が出来上がった!

 この中で過ごしていれば下級から中級くらいの魔物は襲って来ることができない。

 結界陣を張りながら歩ける術とかがあれば便利なんだろうが、張った場所にしか留まれないのが玉にきずなんだよなぁ……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ