表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ながめがよいこのごろ  作者: ななる
5/15

ながめがよいこのごろ5

4限目。『創造』。

約100年前から導入されたこの授業は、今のこの国を作る基礎となった、と言っても過言ではない。

生徒たちは一人ずつヘルメットのような特別な装置をつけ、意識を仮想空間へと移動させる。そこでは生徒の意識が世界の形を形成する要素となり全てである。例えば僕がそこで海の中を想像したとすると、実際に僕の周りの世界は海と等しいものになる。

この授業で行われるのは『教育』ではない。『洗脳』──彼女はそう呼んでいる。

仮想空間についた生徒たちはまず教師たちの言われた通りのことを想像する。そして指示通りのものを見て、指示通りのことをする。

具体的にどんなことをするのかは僕には分からない。なぜか僕には仮想空間内で教師たちの声が聞こえないんだ。

ロウは言う。

『あれは人から個性を奪う、洗脳だ。名前も、意思も、未来も奪う。』

そしてこんなことも言っていた。

『君の力が必要なの。この世界なんてもうどうでもいい、新しい、人が人でいれる、そんな世界を作りましょう?』

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ