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最強の鍛冶師(スミス)  作者: 新井正一
6/8

出会い

1週間ほど狩り→畑→鍛冶を繰り返した。武器もそれなりにそろえ、練度も上がってきた。


「あー、狩場そろそろかえない?」

(うむ、そうだな。LVも順調に上がってるからな。)


========================

LV23

職業:鍛冶師

HP:A

MP:A

スキル:鍛冶 経験値2倍 試し斬り 鑑定眼 魔術庫 確率補助 付与魔術辞典

========================


LVが20上がった時点でAになった。


(洞窟に入るか。)

「ダンジョン?」

(ダンジョンもあるが、そこはまだやめておく。鉱石系の魔物がたくさんいるから、ちょうどいい!)

「ああ、だからか。」


ドアの先にあるのは見慣れた森ではなく、山の中腹あたりにある洞窟だった。


「一応聞くけどさ、なんでヘーパイトスの作品を持ってきたの?」


この洞窟に魔物を借りに行くとき、ヘーパイトスの作品を持っていくといわれ、シュンヤは自分の作品以外も持ってこさせられた。


(武器は使えば、もろくなる。とくに鉱石系統の魔物花。だから、用心のためだ。まあ、我がいるから、傷は万が一にもおわないけどな。)

「なるほどね。」



洞窟の中は不思議なほどに明るかった。

光源は水晶から発せられていた。


「きれいだな。」

(ああ、今のお前じゃ、取ろうとしても輝きがなくなり石ころ以下の価値になるだけだから、水晶には触るなよ。)

「そうなんで。まあ、貴重な高原だからな。」

(よし、いくぞ。)

「ああ。」


シュンヤは、盾と片手用ハンマーを装備し前に進む。

===========

武器:片手ハンマー

ランク:ハイレア

スキル:衝撃破

説明:重みは比較的軽く、頑丈なモンスターを想定し作られた。

===========


===========

武器:盾

ランク:ハイレア

スキル:吸収(衝撃)

説明:相手の攻撃の威力を緩和する。

===========


しばらく進むと、急に広場のように開けた場所に出た。


「うん?」

(気づいたか。あれがロックスネイルだ。)


目の前にある岩の塊。シュンヤはなんらかの違和感があるが、ただの岩にしか見えない。


「この岩の塊が?」

(いちいち聞くまでもなく、鑑定をかけろ。)


=============

ロックスネイル

LV30

HP:A

MP:B

=============


「え、LVたか!?」

(ああ、そんじょそこらのLVの冒険者じゃたおせないからな。)

「いやいや、おれじゃ無理だよ。」

(安心しろ、そいつは襲ってこない。それに、お前には付与魔法されているから、こいつらの攻撃じゃしなん。それに、ハイレア以上のぶきを完全に使いこなせん奴には、こいつは倒せない。)

「なるほど、俺は例外ってやつか。」

(そうだ。さあ、遠慮はいらん狩りまくるのだ!)

「了解。」


とにかくハンマーで攻撃する。だがやはりLVの高さからか、なかなか倒せない。ホーンラビットはみんな一撃だったのだが。1体に30分ほど時間をかけ倒す。叩いたとき壊したかけらは魔術庫にどんどんしまってく。

合計、4体倒した。最初は1体に30分ほどだったが、武器の威力が落ちてきたのか、3時間もかかってしまった。それに、すべてがLV30というわけでなく、LV30~39とそれぞれ違った。


========================

LV36

職業:鍛冶師

HP:A

MP:A

スキル:鍛冶 経験値2倍 試し斬り 鑑定眼 魔術庫 確率補助 付与魔術辞典

========================



「そろそろ、切り上げるか。武器壊れたし。」

(使わんでもいいのか、その武器。)


===========

名前:ザースハンマー

武器:ハンマー

ランク:???

スキル:???????

説明:?????????????

===========


「いや、怖いわ。スキルとか読めないし。」

(ふむ、好かってみれば読めるようになるがな。ここは、洞窟内だからそれが賢明な判断だろう。)

「やっぱやばいのか!」

(ははは!)

「ん?」


帰ろうと方向を変えたシュンヤが立ち止まる。


(ん?どうした。この先は壁で何もないぞ?)

「え?いや、この壁輝いてない?」

(なにか見えるのか?)

「うん。この壁おかしいよ、ッ!?」


ガラララッ


突然岩のかべが崩れた。

さいわいだったのは、崩れた岩はすべて砂になり足元に散っていった。


「びっくりした。」

(シュンヤ!興味惹かれるのも分かるが、あまり勝手に触るな。今のは、罠が仕掛けられていて、我の付与があるから無事だったが、なかったら大けが、または死んでおったぞ。)

「悪い。にしてもあれは…。」

(女じゃな。)

「ああ、女だ。しかも…」

(エルフじゃな。)

「え、エルフ!?」


壁の崩れた向こう側には、光のシールドに包まれ、手と足に鎖が付き、つるし上げられているエルフがいた。


(さわるなよシュンヤ。)

「でも、助けないと。」

(まあ、そういうだろうと思った。ザースハンマーを使え。振りかぶりすぎるなよ?)

「あ、ああ。ふぅ、せいやっ。」


パンッ


振りかぶるというよりは、軽く当てただけで光のシールドは散った。

きっとここに、何日かはたまた何年かいたであろうエルフは、土岐の流れを無視しているようにさえ思えた。


「鎖も外せる?」

(ああ、軽くだぞ?軽く。)

「わかってるよ」


ガシャンッ


派手な音とともにこちらも壊れた。

そんな音がしたにもかかわらず、エルフの女性は、目を覚まさない。


「どうしよっか。」

(ふむ、まあ、連れて帰って門大丈夫だろう。)

「本当に?」

(その気があって、助けたんだろう?)

「はは、バレテーラ。」

(とにかく、洞窟から出るぞ。)


とにかく、彼女を背負う必要があったためそそくさと洞窟を後にした。




「ん、ううん。」


バッ


勢いよく上体を起こすエルフの女性。


「あ、起きたかい?」


窓の外は暗く彼女が起きたのは、深夜だった。


「あなたはだれ?」

「俺かい?俺はシュンヤだ。君は?」

「私はシャーナ…。」

「そうか。シャーナ、とりあえず落ち着くから君もこれを飲むかい?」

「うん…。」



そういって暖かい紅茶を渡す。


「聞きたいことは、いろいろあるけど今はもう深夜だから、俺は隣の部屋で寝てるか。今日は寝なさい。」

「は、はい。」

「おやすみ。」

「おやすみなさい。」


少し話しただけで寝てしまった。


(寝たか?)

「ああ、特に警戒もしないで寝てしまったよ。」

(だからと言って、お前は気を抜くなよ?)

「うん?危険人物には見えないけどなあ。まあ、俺にはヘーパイトスの付与魔法があるから大丈夫だよ。」

(ふん。)


明かりが消え、あたりは静まり返り、寝息が聞こえるほど静かな夜だった。



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