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最強の鍛冶師(スミス)  作者: 新井正一
1/8

はじまりの地


2018年某月某日とある事件が、日本中の国民が注目した。

日本の神奈川県にある横浜岬高校の生徒、約5名が行方不明となった。

この事件に日本の警察は何の対処もできなかった。それもそのはずだ、事情聴取に参加してもらった同じクラスの生徒の証言には、およそまともな人間が話すようなこととは思えないような証言が聞き取れたからである。ある生徒の進言で、うそ発見器にほとんどの生徒が受けることを承諾。

そして、100パーセントではないものの、ある程度信頼できるうそ発見器さえ、彼らの証言は事実だと示していた。もちろん、この事件については連日連夜、TVによる放送が繰り返された。集団催眠術や学校がまとまっての隠ぺい工作、朝鮮による拉致工作など、多くの情報が流れる中、生徒が証言した、謎の光と謎の言語等については、結局一般的なメディアには流れることがなかった。

しかし、インターネットにとある動画のった。とある生徒が目の前の光の中に消えていく生徒の映像がアップされたのだ。




パアァー!

光が生徒個人個人を包み込む。包み込む光は、とてもまぶしく、瞼を閉じた上からでもわかるほどの光量だ。

あるものは悲鳴を上げ、教室の中はパニック状態になる中、それぞれの光の中心にいる人物は足を微動だにもせず動かさない。いや、本にたちからすれば、動かせないの間違いだ。光が弱まっていくと同時に視界がぼやけ始める。周りにいた生徒がやっとのことで、瞼を開き、光の中心にいるクラスメイトへと呼びかける。

しかし、光が徐々に収束される中、5人の生徒も同様に収束され、消えた。


「シュンヤァー!!」



クラスメイトのこえが頭の中にこだまする中、シュンヤは目を開けると目の前には古ぼけた文字が描かれている壁があった。あたりを見回してみると周りにあるのは、MMORPGでやっていた時見たことのある火炉や金床、ハンマーなど。見ればなんとなく、高級なものたちだと瞬時に分かる輝きが見えたきがした。

「ここはどこだ?」

(ここは鍛冶屋だ)

「いや、そんなことはあたりを見渡せば簡単に理解はできる。そうじゃなくって、なんで俺がここにいる?」

(知らん、貴様が勝手にここに侵入してきたんではないか)

「ところで、あんた誰だ?俺の生み出した妄想か?」

(我はヘーパイトス。鍛冶の神だ。)

「ヘーパイトスって、ギリシャ神話に出てくる神様だろ?じゃあ、なにか?ここはギリシャとでも言うつもりなのか?それともまさかの、オリュンポス?」


いきなり光に包まれ、目の前の景色が一変した状況にいる人物にもかかわらず、冷静に分析するシュンヤ。

ギリシャ神話の知識もMMORPGゆづりの知識だ。


(ははは、そうかよく知っているな。お前は、地球出身の人間か。だが違う。ここは、地球ですらない。エインアイムという世界だ。)

「異世界?」

(うむ、わかりやすく言うと、剣と魔法そして魔物が存在する世界だ。お前がいる世界とは、景観も感覚も180度変わってくるような世界だ。)


真顔で固まるシュンヤ。頭に直接響く謎の声。これを、まだ目覚めて間もない頭に無理やり理解させるなんて、確かに厳しい。


「うーん、状況が今一つ理解しにくい。なんで俺は異世界にいるわけ?」

(まあ、おおかたこの世界の住人に召喚されたというのが、一番考えられる理由だな。)

「元の世界に帰る方法は?」

(ふむ、魔道具か、魔術式でなら何とかならなくもない)

「どこにあるんだ?」

(ない。つくれ。とりあえず、お前は自分のステータスを確認しろ。)

「え、ステータス?」


キョトンと、何気なく復唱した声に反応して、シュンヤの前に半透明なディスプレイのようなものが表示される。


==================

黒峰峻也

LV1

職業:鍛冶師

HP:BB

MP:BB

スキル:鍛冶師の目 経験値2倍 試し斬り 鑑定眼 魔術庫 確率補助 付与魔術辞典

==================


表示されたディスプレイには、名前とMMORPGゲームに似た、ステータスが現れていた。

シュンヤはこの状況と、ヘーパイトスの言ったことを理解し始めていた。このとどめのステータスと呼ばれる画面は、自分が廃人一歩手前になるまではまり込んだ、MMORPGゲームにそっくりなのである。



(ほう、鍛冶師かちょうどいい。この世界で生きたいなら1つ我からの試験を、受けてみんか?結果次第では、我が面倒見てやろう)

「ん?ああ、いいよ。」

(この中にある素材とハンマーを選べ。)

「ん?じゃあ、これとこれ。」

(…)


ヘーパイトスは、内心驚きの感情で満ち溢れていた。理由は簡単だ。ハンマーは10本以上あり、金、銀、エメラルドといかにも高そうな色をした綺麗な装飾されたハンマーがたくさんあるのだ。にもかかわらず、シュンヤは一見普通のハンマーを選びとった。

素材もそうだ、まるで宝石ともいわんばかりの輝きを持つ鉱石を選ばず、黒く汚い塊の素材を選んだからだ。

それも、ステータス画面を食い入るように見ながら、ハンマーにも素材にも特に興味を持たないで一瞬のうちに選び取ったのだ。


(なぜ、これらを選んだんだ?)

「え、いやこれらが一番輝いているように見えたからだよ。」

(そうか、鍛冶師の目か。)

「で、合格か?」

(ああ、問題はない。ふむ、少し我がここで鍛えてやろう。)

「うーん、いつもはチュートリアル飛ばす派なんだけどなぁ、お願いするよ。」


その後ヘーパイトスに案内され、生活に必要なものが一通りそろっているのを確認した後、窓の外が暗かったため、とくにこの後は何もなく寝床で睡眠をとり始めた。




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