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異世界でスキル無双中  作者: やもな~
一章[反撃の正しい使い方]
9/10

第8話、スライム(変異種)

遅れた更新です。

本当にすみません

はい、毎日謝ってます。そろそろ懲りないといけませんね。

「光治さん、このスライムと知り合いですか?」

 スライムの意味深な言葉を聞いたリオーンは、はてなマークを出しながら光治に質問した。

 光治は、話そうか悩んだが、隠す必要性を感じなかったので、事情を説明した。

「なるほど、つまり仲間に誘ったけどLvが低かったから断られたと?」

 リオーンの言ったことに、光治は頷き、スライムに向き直った。

「あの~…、スライムさん…?俺まだLv10なんだけど?」

 そう言って光治は苦笑いしながらステータスを見せた。

 それに対してスライムは少し不機嫌になった。

「あの話は勝手にあなたが終わらせたからそんな感じになったんじゃない!」

 スライムはそう言って多分頬と思うよくわからない所を膨らませた。

 そして、そんなスライムの発言に対し、光治は絶句した。

 光治は、スライムが喋りだしたことに対して驚きを隠せずにいた。

 光治がなにも言わなくなったことが不思議に思ったのか、スライムは「あれ?」と言って光治を見上げた。

 光治はスライムを見たまま動かなくなっていた。

 次に光治が口を開いたのは、約10秒後だった。

「おまえ……、喋れたの?」

 スライムは光治の言ったことに対して更に不機嫌になった。

「なに?喋れないとでも思ったの?」

 スライムは不機嫌になりつつも呆れた。

「いや、あのとき喋って無かったし。」

 光治の言ったことにスライムは完全にキレて、一発だけ光治に体当たりした。

 手加減はしたものの、Lvが100も離れた相手の体当たりを受けて大丈夫なはずもなく、光治は謎の声を出しながら吹き飛んだ。

 吹き飛ばされた光治は、スピードを落とさずにそのまま森に突っ込んでった。

 そして、その数秒後に爆発にも似た音がリオーン達の所まで響いた。

「こ、光治さん!?」

 リオーンは焦りながら吹き飛ばされた光治を助けに行った。

 スライムは、「やってしまった……。」と言って汗をかき始めた。(汗なのかスライムの一部なのかよくわからないけど。)

 リザルティアは唖然としていた。

 そして、ここでリオーンが光治を助けに行ったことでスライムはあることに気付いた。

「し、初対面のものと二人きりにされた…」と。

 ちなみにリザルティアも気付いて、パット見冷静に見えたが、内心物凄く動揺していた。

 なので、両者ともリオーンと一緒に光治を探すことにした。


~一方その頃光治~

 森の生物達は、突然物凄い音がした事にビックリし、跳びながらその場から離れた。

「いってぇ!!!」

 森の中ではスライムに吹き飛ばされた衝撃で骨折した光治は断末魔に似た叫び声が響いていた。

 そして今の叫びで傷が悪化した。

 (なにこれ、めちゃくちゃ痛いんだけど!?どうなってんだよ!全身骨折してるじゃんか!これだと回復しても動けないし!そもそも口を開くと傷が悪化するし!)

 光治は念のためにHPを確認した。


 1/800(瀕死)


 見事に死ぬ寸前だった。

 そして光治はここで悟った。

「動けば死ぬ」と。

 なので、おとなしくリオーン達を待つことにした。

 (くそ!あのスライムめ……絶対にゆるさん!)

 光治はそんな事を心の中で叫びながら、リオーン達が来るのを待つしか出来なかった。


そんな光治の元に、謎の影が迫っていることも気付かずに。


~その頃リオーン達~

「なんで光治さんを吹き飛ばしたのですか!」

「ちゃんと手加減したわよ!これでも一応変異種なんだから!」

「手加減してあれってどんな力してるんですか!あと種は全然関係ないし……と言うか変異種の方が強いじゃないですか!」

 光治を追いかけるリオーン達は、走りながら揉め合っていた。(主にリオーンとスライムが)

 リザルティアは呆れながら聞いていた。

「わかったわよ!ならステータス見せて上げるわよ!」

 スライムはやけになった感じで自分のステータスをリオーンに見せた。

 実は光治と別れたあの後、スライムはLvを2も上げている。

「私より強いじゃないですか!大体Lvが100以上離れてる時点で相手への攻撃はデコピンだけで十分なんですよ!」

 スライムのステータスを見てリオーンは一応納得はしたが、「手加減が足りない!」と言って更に揉めた。

 そしてこの状況に呆れていた者が一人。

「あの、いつまで続けるつもりなのですか?」

 ここで喋ってなかったリザルティアが呆れながら口を開いた。

 リオーンとスライムは、リザルティアの呆れ顔を見て一旦揉め事を止めた。

 ここでリザルティアは先程のスライムの言ったことを思い出した。

「そう言えばあなたは光治さんの誘いを受けて、まだ喋ってる途中なのに光治さんに勝手に話を切られて最後まで喋れなかったと言いましたが、その時光治さんに何と言おうとしたのですか?」

 リザルティアの質問に、スライムは少しだけ照れだした……かはわからないが少々もじもじしながら、

「いや…そのね?「仲間になるがその前に名前をつけてくれ」って言おうとしたんだけど……。」と言った。

 スライムの言ったことに、リザルティアは「あ~なるほど」と言い、ニヤニヤした。

 そのしばらく後に、リオーンもようやく理解した。

「あ、なるほど!「これを見てから言いなよ」って名無しだったことを教えるためだったのですね?」

 リオーンの言ったことに、スライムは無言で頷いた。

 そして、今更ながら今回は光治が悪いと感じ始めた。

「それで、この後光治さんを見つけたら仲間になるのですか?」

 リザルティアは、スライムに今後のことについて聞いた。

 スライムは、悩まずに答えを出した。

「もちろん光治を見つけ次第誤解を解いて名前を付けてもらって仲間になる。今の内によろしくしとくよ!」

 予想通りの返答だったのか、リザルティアは「どうぞ♪」と言って笑顔になった。

「よろしくされました。」

 リオーンは、光治のいないところで勝手に了解し、スライムを仲間に入れた。

 こうして光治の仲間に、新しくスライムが追加され、同時に新戦力になった。

 もちろん全員光治ならOKしてくれるだろと考えている。

 理由はリザルティアが言っていた。

「彼は異世界のものにすごく興味を示してましたし、なによりファンタジーが大好きですし。」である。

 そんなこんなで、リオーン達は光治探しを再開した。

 この時、リオーンは野生の勘で物凄く嫌な予感をしていた。

 それは光治に関することか、それとも自分達に関することか、どちらにせよ、今は急いで光治を探さないといけないことだけがわかった。

 (光治さん…、どうか無事でいてください。)

 リオーンは、光治の安否を心配しながら、リザルティア達にペースを上げると言ってスキル《神速》を使用した。

リザルティアとスライムも《神速》を持っていたので、使用しリオーンの後を追った。


 そしてその同時刻、光治は窮地に陥っていた。

「ま…さか……」

 喋ったらヤバイことも忘れて、光治は動けないことに今になってイラつきを感じ始めた。

 そして、それと同時に目の前の光景に対して恐怖した。

 それもそのはず、今光治が見ているのは、ゴブリンやコボルトなどの生易しい物ではないからだ。

「ど……、ドラ……ゴン!?」

 光治の目の前には今、少々鳥に似ているが、正真正銘ファンタジーの代表的な圧倒的存在、ドラゴンがいた。

光治の目の前に鳥に似たドラゴン?なんでしょうねぇ?

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