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異世界でスキル無双中  作者: やもな~
一章[反撃の正しい使い方]
8/10

第7話、過去にあったテンプレ異世界人のスキル

遅れすぎた。

私小説書いてて遅れて過ぎてしまった。

紙に書いてるから投稿はしません。

 リオーンが森に入って数十分、光治はボーッと空を眺めていた。

 たまに[解析]を使い、空の魔物のステータスを確認しつつLvUPさせていた。

 しかし道は長く、スキル欄を見ると[次のLvまで980回スキル発動]とある。

 つまり、あと980回使わないといけない。

 MPが減らないとはいえ、900回も使うとなれば、普通の者ならすぐに諦めるだろう。

 しかし光治は、そんな事は考えずに何かが通れば解析するとだけ考え、空をずっと眺めていた。

 しかし、ほとんど何も通らない空を見ていても、光治は暇になるだけだった。

 たまに魔物が通ったりするが、解析してみるとLvが100を越えているものしかいない。

 そして、そんな光治よりも暇だったのがリザルティアだ。

 光治から小説を借りているものの、内容を見ては「こんな異世界あってほしくない!」と涙目になっている。

 ついには光治に「お前は何がしたいんだよ。」と言われる始末。

 ある意味この場で一番暇なのはリザルティアなのだ。

 しかし、光治に話し掛けようとしても、「今話し掛けても良いのでしょうか……?」という知り合ってすぐの顔見知りみたいな無駄な想像で話し掛けるのを諦める。

 ちなみにリザルティアの考えていることは光治のスキル《念話》で全て聞かれている、もちろんリザルティア本人は気付いていない。

 ちなみに光治の方も、話すネタがなく、途方にくれていた。

 言うなれば、「塾に来たのにお互い共通の友人が休みで気まずい。」という感じだ。

 そして、そんな空気に先に耐えられなくなったのはリザルティアだった。

「こ…光治さん、あの…実はですね、この世界の何処かには人間でありながら邪神を討ち取り、神の領域に達した異世界人が使っていたスキルがあるという噂があるのですよ。」

 リザルティアの発言に、光治は空を見るのを続けながらも返した。

「なにそのテンプレ主人公みたいな奴、スキルよりそいつの伝説の方が気になるんだけど?」

 光治の返しに、リザルティアは苦笑いし、「彼の話はまた今度で……。」と言ってスキルの話をしだした。

「そのスキルの名は《クロニクル・フェイル》そのころは最強であり、最悪のスキル」

「単純に名前が厨二くせぇ。」

 光治の返しに、リザルティアは「異世界に来てる時点でかなり厨二くさいと思いますが?」と返した。

 光治は、返す言葉もなく、黙って話を聞くことにした。

 光治が黙ったのを確認して、リザルティアは話を続けた。

「実はですね、その異世界人が神の領域に達した頃、各地で様々な厄災が起きました。あるところは海が無くなり、またあるところは巨大な竜巻に襲われ、またあるところは島ごと海に飲み込まれました。」

 ここで光治は嫌な予感がして手を上げた。

「何でしょうか?」

「原因当ててみていい?」

 光治の質問に、リザルティアは笑いながら「どうぞ?」と言った。

 光治は、寝そべったままの状態で発言した。

「ずばり、その異世界人の使った《クロニクル・フェイル》とか言うスキルが何かしらのデメリットも含まれてて、それが各地で発動したんだろ?」

 光治の言ったことに、リザルティアは笑みを浮かべた。

「惜しい!」

 リザルティアはそう言って手でばってんを作った。

 その行動に光治は少々イラッと来たが、イラついても仕方がなかったので、黙って答えを聞くことにした。

 光治が黙ったのを確認して、リザルティアは正解を発表した。

「正解発表なんですが、実は《クロニクル・フェイル》は未完成スキルなんです。発動条件は……[世界の厄災]、使えば凄まじい威力の技を出せますが、それを出すためには、人々どころか、世界を犠牲にしなければいけないのです。」

「つまりその異世界人は世界を生け贄に邪神を倒したってことか?」

 光治の質問に、リザルティアは「はい。」としか返せなかった。

 そして、話が一通り終わり、二人はまたしても暇になった。

「そう言えばあいつらどうしてるだろうか」

 光治は、なんとなくクラスメイトの事が心配になった。

 巻き込まれただけの光治はともかく、彼等は勇者として召喚された者達だ。

 使命を果たすまでは帰れないはず、そう考えると、光治はなんとなく魔王に会ってみたくなった。

 実際色々異世界物の小説を読んでいるので、魔王の姿には興味があった。

 女性なのか、はたまた威圧感のある老人か、それとも魂のような寄生型か、どれだろうと、光治は興味があった。

 自分のクラスメイトの最終目標、それを一目見てからまたのんびりと旅をしよう。

 光治はそう決めて起き上がった。

「リザルティア、目標が決まった。リオーンが戻り次第会議を始めるぞ!」

 リザルティアは、光治の言ったことに頷き、二人でリオーンの帰りを待った。


 一方その頃リオーンはと言うと……。

「まてまてまて~!」

 食材調達のために森に入ったリオーンは、今一匹の魔物を追いかけていた。

 魔物の名前は[テルコッコ]、Lvは40~50と、高レベルの魔物だが、その肉はどんな料理にも合い、王族、貴族しか食べれないほど高価な鶏なのだ。

 しかも、その鶏はスキル《解析》を持っており、Lvを見て自分の倒せそうな相手としか戦わない。

 自分よりもLvが高い相手を見つけると、すぐに逃げ出してしまう。

 さらに、ステルス能力も持っており、相手にバレずに解析してくるので、気付かぬ内に逃げられることが多い。

 しかし、リオーンは狼の一種、鼻が利くのでテルコッコのステルスも無効化できる。

 そして、テルコッコも、本能で察知したのか、《解析》を使わずに一目散に逃げ出した。

 それからと言うもの、リオーンはテルコッコをずっと追いかけている。

 しかし、リオーンはそこまで我慢強くない。

 追いかけることに飽きたのか、足の[武装綱]に魔力を流し始めた。

「武装変換!」

 リオーンはそう言って思い切り足を振った。

 すると鎖に変化した[武装綱]がテルコッコにクリーンヒットした。

 テルコッコは吹き飛ばされ、近くの木に激突して絶命した。

「ふい~やっぱり光治さんに貰ったこの装備強いな~。」

 リオーンは、光治のすごさを改めて実感し、テルコッコの死骸をそっと地面に置いた。

 リオーンは[武装綱]を刃物に変え、テルコッコの首から上を切断し、血抜きをした。

「さてと、ひとまず戻りますか。」

 一通り探索したので、リオーンは見つけた食材を持って森の出口に向かった。

「こんなに採れたんだ、光治さん喜ぶかな~?」

 リオーンはうきうきしながら一直線に出口の方に向かって歩いた。

 そして、そんなリオーンの後ろを、謎の影が迫っていた。

 その影は、《視覚遮断》だけではなく、《嗅覚遮断》も使っているのでリオーンは気付くことはなかった。

 そしてリオーンは後ろの存在に最後まで気付くこと無く森を出た。


「あ、光治さん!リオーンさん帰ってきましたよ!」

 リザルティアは森の方を指差して言った。

 光治も確認したが、確かにリオーンが帰ってきていた。

「あ、そうだリザルt……」

「お~い!リオーンさ~ん!こっちですよ~!」

 光治はリザルティアに何かを伝えようとしたが、リザルティアは聞こえていなかったのか、無視してリオーンに手を振った。

 光治は無視されて少し微妙な顔になったが、同じようにリオーンに手を振った。

 するとリオーンは、笑顔で手を振り返しながら走ってきた。

「光治さ~ん!リザルティアさ~ん!食べるもの沢山採ってきましたよ~!」

 リオーンは光治とリザルティアに見つけた食材を見せた。

「おお!すごい!さすが高レベル。」

 リオーンは、光治に褒められて照れた。

「すごいです!テルコッコも見つけたのですか!?」

「ん?てる…何だって?」

 明らかに変な名前に光治は食い付いた。

「テルコッコとはですね、入手困難な高級食材何ですよ?」

「えぇ……、名前ダサい……。」

 光治はボソッと文句を言った。

 しかしどんな者でも何かを言えばすぐに食いつく。

「あ、王族でもなかなか食べれない物なのにいらないのですか?」

「テルコッコ?なにそれ凄く美味しそうな名前じゃん!」

 光治はリザルティアの言ったことに対して体を思い切り反転させて変な手のひら返しをした。

 そのあと、光治達はしばらくの間休憩をとった。

 そしてその間、謎の影が光治達を見ていたが、誰も気付くことはなかった。

 休憩を終えた光治達は、作戦会議的なのを開いた。

「ずばり言おう、今後の目標が決まったけどずばり、[勇者たちよりも先に魔王に会う]だ。」

 光治の発言に、リオーンは興味深そうに顎に手を当て「ほほう」と言った。

 そして、それと同じタイミングで、違うところからも「ほほう」と聞こえた。

 耳のいいリオーンが聞き逃すはずもなく、「誰ですか!?」と言って声のした方に変化させた[武装綱]を飛ばした。

 すると草むらから「ひゃっ!」と聞こえ、まるっこい形した黒い影が飛び出してきた。

「ちょっとあぶないじゃん!当たったらどうするの?」

 そう言って出てきた者に、光治は見覚えがあった。

「いや、当てるつもりだったのですが……。」

 リオーンはそう言って[武装綱]をもとに戻した。

 光治に止められたからだ。

「あいつ、知ってるぞ……。」

 光治はゆっくりと黒い影の正体……、一匹のスライムに近付いた。

 スライムはなにもせず、その場で止まっている。

 光治はここで気付いた。

「お前、あのときのスライム?」

 スライムはニヤリと笑い(表情わからないけど多分そう)、こう言った。

「さっきぶりね、光治さん。」

クラスメイトの話は章終了後の番外編で!

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