表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界でスキル無双中  作者: やもな~
一章[反撃の正しい使い方]
6/10

第5話、100の軍vs1の火力増しスキル

今回いつもより少し長いかも

 新しい旅仲間、リオーンを加え、光治達は最初の夜を迎えた。

「なんか向こうの世界にいた頃は常に布団で寝てたから野宿が何か新鮮に感じるな~。」

 光治は、初めての野宿に少しワクワクしていた。

「え?向こうの世界って……、光治さんって何処から来たのですか?」

 リオーンは驚き、その反応に、光治は「あ、そう言えば言ってなかったな」と言ってリオーンに説明した。

「なるほど、光治さんはもともとここではなくその異世界と言うところに住んでいたのですね?」

 リオーンの言った事に、光治は頷いた。

 そして、ここで光治はあることを思い出した。

「そう言えば俺の旅に同行することについてコボルトと戦う前に「後で聞かせてくれ」って言ってた事を思い出した。どうせだから今日が終わる前に聞かせてくれよ……。リオーン寝たし」

「むにゃむにゃ……、う~ん……光治しゃん……。」

 リオーンを見ると、光治の膝の上に頭を置いて寝ていた。

 物凄い幸せそうな顔をしている……、これ起こすのに物凄い罪悪感を感じるやつやん……。

 そんなことを思い光治は、リオーンの物凄く可愛い寝顔に癒されながらも、動けないので少し不安だった。

 その後光治は、リザルティアに色々聞いた。

 何故自分はテュラリムの命で光治の旅に同行するように言われたのか。

「テュラリム様は光治様の事が心配だったのです。なので、加護を付けようか迷っていました。しかし、加護を付けてしまうとその者はいずれ王になると言われたようなものです。光治様の性格的に加護はやめておこう。その代わり、用心棒をそばに置いてあげよう。こんな感じです。」

 何故光治に会う前に草原で魔物狩りする余裕があったのか。

「元々私はこちらの世界に居ました。なので人々の以来を受けつつ、光治様を待つ余裕があったと言う訳です。」

 先程は何故リオーンと楽しそうにガールズトークをしていたのか。

「ああ、それはリオーンさんの理想の男性についてですね」

《トライデントバースト》をもっと詳しく教えてほしい。

「実は専用スキルにはとあるメリットがありまして、そのスキルの持ち主には何をしてもダメージが入らない事です。なので、光治様が《反撃》で跳ね返しても、私は平然と立っていられます。」

 光治は、夜遅くまでリザルティアに色々聞いた。

 寝た時間も、わからなかったそうだ。

 次の朝、起きてみたら光治はある異変に気が付いた。

 まずは、MP等が全回復している。

 どうやら、休むことによって回復するみたいだ。

 そしてもう一つ、リザルティアが居なくなっている。

 昨日隣で寝ていたリザルティアが姿を消していた。

 リオーンはちゃんと膝の上で寝ている。

 光治は、異世界系の小説にも、似たような展開があったことに気付き、刀を持って立ち上がろうとした。

 しかし、リオーンが抱き付いてきたので、立つことが出来なくなった。

 光治は、何とか起きないか?と言う気持ちと、この愛らしい寝顔をもっと見ていたい!と言う気持ちの間で悩まされていた。

 起こさないとリザルティアが心配、しかし、こんな幸せそうに寝るリオーンを起こすのは罪悪感以外に何も出ない。

 光治は、ここに来てめちゃくちゃ下らないことで異世界に来てから1番悩まされた。

 リオーンは起きる気配がない。

 寝ているリオーンの姿は、犬ではなく完全に猫だった。

 時々「うにゃ~ん」とも言っている。

 光治は、もしかしてリオーンって猫なんじゃね?という今どうでもいい事を考え、頭を撫でていた。

 そんな時間を過ごしていると、リオーンは突然起き上がった。

「向こうから敵意を感じます!気を付けてください!確実に味方ではありません!」

 リオーンの言った事に、光治はもしかしてと思い、リオーンの指した方を見てみた。

 そこには、異世界転移系の小説で良く見る、"ゴブリン"が大量にいた。

 そして、気絶しているリザルティアの姿もあった。

 そこで光治は察した。

「やられちゃったか……。」

 光治は、あらら~とため息を吐いた。

 リオーンは、リザルティアの姿を見て、震えながら光治の後ろに隠れた。

 そんな光治達を見て、ゴブリン達は悪そうな笑みを浮かべた。

「グギャギャギャギャギャ!」

 言葉は喋れないものの、内容は大体わかった。

「俺達を馬鹿にしてるな。」

 光治は、特に表情を変えずに、後ろに隠れたリオーンの頭をそっと撫でた

「リオーン、ちょっとLv上げてくるわ。」

 リオーンは、光治の言ったことをすぐに理解し、頷いてその場を離れた。

 もしもの事があってもリオーンは速いので逃げることは可能だ。

 それどころか、下手したらゴブリンの群などすぐに全滅させることが可能だ。

 それを理解した上で、光治はリオーンを下げた。

 理由は先程も口にしたLv上げがしたいからだ。

 光治は、ゴブリン達は無視してリザルティアを見た。

 そして、念話でリザルティアを無理やり起こした。

 (おい!起きろ!)

 (え?は、はい光治様!)

 光治の声を聞き、リザルティアは起きた。

 そして、先程の事を思い出し、泣き出した。

 普通ならば、こんなことをしたゴブリンに怒りを向けるだろう。

 しかし、光治は、リザルティアにキレた。

 (うるせぇ!泣くのなら後で泣けや!今はそれどころじゃねぇんだよ!)

 光治の怒りに、リザルティアは黙った。

 それを確認し、光治はリザルティアにあることを伝えた。

 (リザルティア、《光神壁》を使え!その後俺に《トライデントバースト》を撃て!あとは、わかるよな?)

 リザルティアは、光治の言った事に頷き、《光神壁》でドームを作った。

 そして、魔力を溜め始めた。

 ゴブリン達は、それに気付かずに、光治を警戒している。

 光治も、ゴブリンの注意を引き付けるために、何かしらの動作をしたりしている。

 そして、ゴブリン達が光治に気を取られている間に、リザルティアは魔力を溜め終えた。

「光治様!いきますよ!《トライデントバースト》!」

 リザルティアは、渾身の威力の《トライデントバースト》を光治目掛けて放った。

 その光景に、ゴブリン達は、仲間割れし出したと勘違いし、光治を指さして笑いだした。

 光治は、イライラしながらも、ニヤリと笑みを浮かべて振りかぶった。

「おら食らえ!《反撃》3倍!」

 光治は、400のMPを使い、リザルティアの放った《トライデントバースト》を3倍の威力にして返した。

 その光景に、ゴブリン達は焦りだし、リザルティアを盾にした。

 しかし、リザルティアはニヤリと笑い、ゴブリン達を見た。

「ざんね~ん」

 3倍の威力になった《トライデントバースト》は、リザルティアをすり抜け、ゴブリン達を次々と消し飛ばしていった。

《光神壁》のお陰で、被害は最小限に抑えられた。

 一通り終わり、光治は満足してリザルティアの元まで向かった。

 リザルティアは、ぼろぼろだった。

 何をされたかは、大体見当がつく。

 しかし、リザルティアはけろっとしていた。

「そもそも、半神は同じ半神同士でないと子孫は残せません」だそうだ。

 そして「そもそも巻き戻し系スキルでもとに戻せますし~。」と言ってへらへら笑い出した。

 光治は、今のへらへらしたリザルティアを見て、さっきの自分が馬鹿みたいになり、怒り任せでリザルティアにチョップを食らわせた。

 結果的には、相手へのダメージよりも自分の手へのダメージの方が大きかった。

 しかしリザルティアは急にバタバタし出した。

「痛い!ちょっと!今は本当にHP少ないから!」

 暴れながらリザルティアそう言われ、光治はリザルティアのHPを見た。


 3/15800000


 光治は、リザルティアの拘束を解いてあげた。

 拘束が解かれた瞬間、リザルティアは必死に自己回復して、何とか無事生き残った。

 そして、同じくらいのタイミングで、リオーンが帰って来た。

「おかえり」

 光治は、リオーンの頭を撫でた。

 リオーンは、顔を赤くし、照れだした。

 どうやら昨晩リザルティアの言っていた事は本当だったようだ。

 そんな事を思い出しながら、光治は遠くを見つめた。

 そして、ここであることに気が付いた。

「Lvめちゃくちゃ上がってますやん」

 光治のLvは、いつの間にか10まで上がっていた。

 光治は、ゴブリンに少しだけ感謝した。

今作のリザルティアは光治の嫁にはなりません。

そもそも今作のリザルティア恋人いるし

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ