第3話、エンチャント
リメイク版だけど全くストーリー違う。これはもうオリジナルでは?と考えている。
まだ違うかな?
リザルティアの言ったことに光治は、通行人が思わず撮影したくなるくらいポカーンとした顔をした。
その反応に、リザルティアは「あれ?」と首をかしげた。
光治は、リザルティアの反応が気になり、念話でリザルティアの思っていることを見てみた。
(あれ?そんなに驚きだったの?テュラリム様の言っていたこと本当だったなんて……)
光治は、なんとリアクションすれば良いのかわからなくなってきた。
悩むその姿は、鈍感な男が「何でわかってくれないの?このバカ!」と言われたときの反応に似ていた。
そして、ここで光治は無理やり記憶を消すために、持っていた刀で自身の頭部に峰打ちを食らわせた。
そして、「めっちゃ痛てぇ!」と言ってのたうち回った。
しばらくのたうち回り、痛みがましになった所で、光治はHPを確認した。
220/300
見事に80と言うかなり痛いダメージが入っていた。
そして、もちろんのごとく血も出ていた。
リザルティアを見ると、笑っているように見えたが、内心絶対引いているような微妙な表情を隠しきれていなかった。
光治は、自分でやっときながらジト目でリザルティアを睨んだ。
リザルティアは一瞬だけ怯み、「何故私なのです!?」と言わんばかりの目で返した。
光治とリザルティアの睨み合いは、やがて誰が見ても「シュールだ……。」と言いそうな雰囲気を出してきた。
そして、誰がそれを止めたのかは謎だが、光治達の近くで爆発が起こった。
その音で、光治とリザルティアは爆発した方を見た。
そこには、光治が異世界に持ってきた小説で見たコボルトのような見た目の魔物が数十体居た。
コボルトは、光治が日本に居た頃に小説で見て戦ってみたいと思っていた相手だ。
光治は、「おお!」と言い、二本目の刀を作り出した。
「さっきは俺が悪かった。今はあいつと戦いたいから話は後で聞かせてくれ!」
「いいですが、その前にひとつだけ良いことを教えてあげます。」
リザルティアは、槍に魔力を流し込んだ。
すると、リザルティアの持つ槍は雷に包まれ、触れた地面が抉れ始めた。
唖然とする光治に、リザルティアは満足し、雷を帯びた槍を光治に自慢げに見せた。
光治は、完全に雷を帯びた槍に興味を移し変えていた。
光治の反応に満足したリザルティアはからくりを説明した。
「これは[エンチャント]と言うものです。これはとある魔法使いが物理戦闘もマスターするために考案した物理型の魔法ですよ、スキルではないので魔法さえ使えれば誰でも使えますよ。」
それを聞いて、光治は早速やろうと思い、刀に氷属性の魔力を流し込んだ。
すると刀は、刃の部分が氷に包まれ、刀身が鮮やかな水色に変化した。
「おお!すごい!格好いい!」
光治は、氷を帯びた刀を見て、子供のようにはしゃいだ。
その光景に、コボルトのような魔物も若干引いていた。
リザルティアは、軽く呆れていた。
そして、今更ながらもう少し後に教えとけばよかったと後悔した。
そんなリザルティアには目もくれず、光治は刀の能力を見ることにした。
[氷刀・零]氷の力を得た刀、マイナスの温度の刃から放たれる一撃は、灼熱さえも凍らせる。耐久値100/100。装備効果、攻撃力450、スキル《永久凍結》
「うひゃー!攻撃力も上がっとる!」
光治は、エンチャントを施し、強化された[氷刀・零]を見て、感動した。
それを見て、コボルトのような魔物は更に引いた。
リザルティアも少し引いた。
そして、リザルティアは心の中で(あれ?エンチャントじゃなくない?)と思ったが、どちらにせよ強化されたので放っておく事にした。
光治は、[氷刀・零]を装備した。
光治は、両手持ちなので、合計で900の攻撃力になる。とか思っていた。(実際は450多段ヒット)
光治は、[氷刀・零]を、コボルトのような魔物達に向けた。
「勝負だ!コボルト……であってる?」
光治は、格好いい台詞を言おうとして相手の種族を知らないと言う大失敗を犯し、台詞を台無しにした。
「ちなみに一番前の固体はコボルトではなく亜種の[コボリーヌ]と言いまして、最近見つかった新種です。」
そんな光治を見てられなかったのか、リザルティアは種族名を教えて上げた。
「ちなみにコボルトは女性が大好きなので私みたいな美少女は束で犯され続けます。」
明らかに今の光治にとってはどうでもいい情報付きで。
そして、自分のことを「美少女」と言っているリザルティアに対して、コボリーヌは呆れていた。
光治も同じく呆れていた。
なので、《念話》を使い、コボリーヌと少し喋ることにした。
(あーあー、聞こえてる?)
(聞こえてますよ、この声、エンチャントに喜んでた変人さんですか?)
コボリーヌは、驚きもせずに冷静に答えた。
そもそも、エンチャントで子供みたいにはしゃぐ変人を見た後では、《念話》に対しての反応などそこら辺の木を見るのと同じだった。
コボリーヌは、標的を間違えたことに後悔し、ため息を吐いた。
光治は、ここであることに気が付いた。
(あれ……?もしかしてコボリーヌは♀なのか?)
光治の言葉に、コボリーヌは首を縦に振った。
(ちなみにコボリーヌで♀固体は私だけ、これでも珍しさなら魔王なんて天と地ほどの差があるんだよ?だからここにいるのは私以外全員コボルトの♂)
♀のコボリーヌは自慢げに胸を張った。
光治は、コボリーヌを見て少しだけ悩んだ。
しばらく悩んで、光治はある結論に至った。
「本気で俺を殺そうとしている女以外を傷付ける気無いから……♂だけ倒してLv上げよ。」
光治の言った言葉は、コボルト達とコボリーヌを震え上がらせた。
目の前の人間は今、♀以外を殺そうとしている。
本能の警告レベルがMAXに達している。
そんな中、一匹だけ群れから出てきた♂がいた。
その♂は、完全に光治のことをなめていた。
よく何処にでもいる「調子に乗ってる奴」だ。
そのコボルトの♂は光治に飛び掛かった。
そして、次に見たときには、光治の手によって十字に斬られていた。
傷口は凍結しているので、くっついているのだが、完全に命を失っている。
それを見て、コボルト達は恐怖の表情を浮かべた。
コボリーヌは、自分は攻撃されないので安心していた。
そして、まるで自分はないか関係無いかのように群から離れた場所でリザルティアとガールズトークを楽しんでいた。
一方、コボルト達は、光治の手により次々と数を減らしていった。
何かを言っている者もいるが、光治の耳には犬の吠えにしか聞こえていなかった。
中には光治に剣を振り下ろす所まで行った者もいたが、《反撃》によって無惨に吹き飛ばされた。
そんな光治の姿に、コボリーヌは見とれていた。
生物の本能が、強い♂に反応したのだ。
そして、10分もしない内にコボルト達は全滅した。
そして、光治のLvも上がった。
光治は、ワクワクしながらステータスを確認した。
神谷 光治
17歳
人間
Lv5(NEXT1500)
HP680/680
MP320/520
物理攻撃480
魔法攻撃190
物理防御150
魔法防御140
素早さ350
魔力280
成長適正、MP、物理攻撃、素早さ
魔法適正&耐性
火、適正B、耐性180
水、適正A、耐性380
雷、適正C、耐性190
氷、適正S、耐性560
土、適正B、耐性140
風、適正B、耐性200
光、適正A、耐性370
闇、適正B、耐性150
癒、適正S
スキル
《念話》Lv3[消費MP10→7]
《反撃》Lv2[効果範囲UP]
《武器製作》Lv2[消費MP50→48]
《永久凍結》Lv1
魔法
水、氷、光、癒
称号
《巻き込まれた者》《反撃好き》《生物対話》《鍛冶師》《テュラリムの友達》《スキルチート》《コボルトキラー》
「おお!Lvが4も上がった!」
光治は、Lvが上がったことにより、動きやすくなったことを素直に喜んだ。
そして、戦闘が終わったので、コボリーヌとリザルティアの所に向かった。
光治は、コボリーヌとは会話できないと思い、あらかじめ《念話》を発動させておいた。
「あ、お疲れ様でした。」
リザルティアは、苦労を知ってか、励ますような笑顔で迎えてくれた。
光治は疲れが少しだけとれた気がした。
そして、コボリーヌは、先程からずっと光治の事を見ている。
その目は、憧れの者を見る目に近かった。
そして、
「光治さん!私も旅に同行させてください!」
光治を二度驚かせる発言をした。
コボリーヌは完全に自分が考えました。
理由はもふもふ要素がほしかったからです。




