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半竜の研究者は世界の秘密が知りたい  作者: 紺ノ
信頼と裏切りと金色の二人
31/162

メリア、逃走中?

初投稿です。

誤字脱字の指摘・ご意見など下されば幸いです。

 俺は記録石(スフィア)のことを調べるためにラナティスの資料庫を度々訪れるようになっていた。

 今日も朝からずっと資料庫に籠もっている。

 

 前までは魔法関連の資料しか読まなかったが、今は歴史上の人物について調べている。

 

 アルタミア=サルミアート――記録石(スフィア)に刻まれていた謎の人物がどの時代の人物なのかを探っていた。


 鐘の音が資料庫に響く。


 昼の合図だ。


 研究者たちが研究に没頭してご飯を忘れないように、という配慮らしい。 

 俺――イヴァン=ルーカスは鐘の音のおかげで昼ご飯を忘れなくて済みそうだ。


 読んでいた資料を片付けて、どこかに食べに行くとしよう。

 マイロを誘うのもいいかもしれない。


 俺は資料庫の扉を開けた。

 目の前には金色の弾丸が俺の胸に飛び込んでくる。

 

 思わず尻もちを着いた。


「イヴァン! 匿って!!」


 金色の弾丸は髪を乱しながら走るメリアだった。

 メリアの全体重が俺の身体にのしかかる。

 

 竜化してない俺は基本的に普通の人間と大差ない。

 多少は動ける、と言う程度だ。

 つまり――。


「お、重いからどけよ、メリア」

「女に向かって重いって何よ!」

「だあぁっ! 人の上で暴れんなっ」


 資料庫の外にいた研究者や警備兵が俺とメリアを見て、ヒソヒソ話始める。


「メリア、どけ! なんかあらぬ噂を立てられそうだ」

「私を助けてよ-!」


 話が通じない。

 いつもの事と言えばいつものことか。


「竜の小娘はどこだい!」


 奥の通路から聞き慣れた声がする。

 メリアが俺の背中に隠れてびくつく。


「お前、なんかやったのか」

「やってない! いや、したけどやってないよ!」


 どっちだよ、という質問をしようとしたが竜より怖い顔で婆さんが俺の前に来ていた。

 

 メリアはもう逃げられないだろう。


「孫弟子、よく竜の小娘を捕まえてくれたね」

「いや、捕まえたというより勝手に来たんだけど」

 

 何この状況。

 俺の知らないところで何が起こってるの?


「ネルシアさん、私行かないからね! 絶対行かないからね!」

「馬鹿言うんじゃないよ。アンタはこの前の論文で表彰されることになったんだよ。欠席なんて許されないさね。ラナティスの代表の命令だよ、出席しな!」


 この前の論文というのは半年前、オリフィスの事件後にメリアが発表したものだ。

 論文の題名は確か『竜が魔素の毒で死ぬ可能性について』だ。

 俺が見つけた魔素乱調(マギ・パニック)の実験から作成された論文で発表後、世間を大いに騒がせていた。


 ――で、メリアはその論文で表彰されることを拒んでいて、婆さんが説得していたというところか。


「俺を挟んで騒ぐのやめてくれないか」


 婆さんが俺を睨み付けてくる。


 メリアに対するイライラの八つ当たりにしか見えない。


 何を思ったか、婆さんが掌をぽんと叩いた。


「孫弟子と一緒なら、行くかい?」


 なんで俺が交渉材料になってるんだよ。

 俺がついて行ったらメリアが行くとでも言うと思ってるのか。

 ないないない。絶対ない。


「なら、いいかな?」


 あったよ。


「メリア、何で承諾するんだよ。おかしいよな。俺は行くなんて言ってないよな」 

「竜の小娘の気が変わる前に準備をしてくるかね。――孫弟子、逃げるんじゃないよ」


 婆さんは俺を脅してどこかへ行った。

 メリアは背中から俺の首を抱きしめていた。

 さっきまでのびくつきはどこへやら、いい笑顔をしていた。


「一緒に行こうね、イヴァン」

「俺に研究と調査をさせやがれ!!」


 ――こうしてメリアの付き添いとして、俺が一緒に行くことになったのだった。


 行き先はユビレト。

 竜の住む街と呼ばれるほど竜の目撃が多い街だ。


 ――あれ? 竜好きのメリアがユビレトに行きたくないっていうのはおかしくないか?



見切り発車してしまう作者、紺ノです。


あらすじだけ考えて中身なーんも考えずに書き始めました。


まぁ、また書きたいことを書きなぐるだけのスタイルで行きます。


読者さん、読んでくれてありがとう。

通算、PVが2000超えてました。


私、こんな風になると思ってなかったです。


これからも書き続けるので、応援よろしくお願いいたします。

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