プロローグ 第一話 「後先なんて知らねぇ」
オレの名前は無井島 宅馬。最近20歳を迎えた無職言わばニートだ。
そう、ニートだったはずが今目の前にしているのは、果てしない白い床に後ろ姿ではあるがポツンと人が座っていた。よく近くで見るとじじい?
そのじじいの見た目はこんな感じ。 頭がツルツルで真っ白のヒゲが床につくくらい伸びていて白い服を着ていて、なぜかエロ本を読んでいる。なんだこのじじいは、どこかの戦闘漫画である亀に乗った仙人みたいだな。恐る恐る声を掛けてみた。
「すみません、ここはどこですか?」
するとそのじじいはニヤケながら
「お、よく来たお......あの世へ。でゅふでゅふふふふ」
「あの世!? ......あ」
その時、宅馬の頭に電撃が走り記憶が蘇った。
そうだ、確かオレは、10日前ほどに買った新しいゲーム機『ブレステーション101』を10徹でヤリ込みまくったんだでもその後の記憶がない......
「もしかしてここはゲームの中なのか!?」
するとじじいはバカにした顔で「でゅふふふふ、お主は、過労死でここに来たんだお。さっきからあの世と言っておるだお」
あまりにも自分の情けない変死に言葉を失った。
「これからオレはどうなるんだ??」
「お主は、これから異世界に行ってもらうお。 そこで、適当に暮らすんだお。じゃ行っ「おいおいちょっと待ってくれよ! もっと詳しく説明してくれ! 異世界ならスキルとかもっと説明することがあるだろ!」
「そうじゃった、そうじゃった、まず前提として『基本スキル(NS)』は《魔力コントロール》《身体強化》《基本属性魔法》《職業スキル》《武具スキル》《生産スキル》などがある、 他には、『レアスキル(RS)』『スペシャルスキル(SS)』『ユニークスキル(US)』そしてほぼ無二のスキル『エクストラスキル(EXS)』があるんだお、 ステータスは、向こうで念じて自分で確認するだお〜」
宅馬は唾を飲み込みこう聞いた。
「あのさ、頼みがあるんだけどさオレ、これを気にして変わりたいんだ! だから、なんていうか、ものすごく良いユニークスキル......いや、スペシャルスキルでもいい! ......与えてくれないか?」
「ん〜それは無理だお、 それをしたらこの世界が大きく変わってしまうかもしれないんだお」
宅馬は良い事を思いついた。
このじじいさっきエロ本読んでたなもしかしたら上手くいくかも。
「なぁ! じいさん、オレものすごくいい女知ってんだよな〜、 今度またここに来たらさ連れてきてやっからよ! 頼むよ!!」
するとじじいが顔を真っ赤にして
「ほんとかのぉ〜、でゅふふ、仕方ないのぉ〜、でゅふふ 、特別だお! エクストラスキル(EXS)を授与するお!」
こんなにアホとは思わなかったぜ。
「マジかよっ! それは、どんなスキルなんだ!?」
「それは、それは〜、行ってからの〜お・た・の・し・み!」
すると、じじいはオレに手をかざし何かを唱え謎の光が出てきて辺りが真っ白になった。
5秒後くらいか、どんどん暗くなり数秒後意識を失った。