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6.意外と体力勝負なのかもしれません

 翌日。


 パルミア領は最初に落ちたモルドス領の海岸沿いとは違う、田園風景が豊かにどこまでも続き、羊がメエメエ泣いていそうなのどかな地域だ。


 今日城をでて向かう教会は、城の近くのパルミア第一の神殿だ。エスカーシュ神殿というらしいが、領都の立派な神殿だ。中央神殿と同じくまた奥に通されると中央の柱に水盤が設置されてある部屋に通された。水盤は常時水が並々あふれているがどういう構造になっているか楓にはわからない。

 楓はエスカーシュ神殿の司教に挨拶してから、水盤に手をかざした。


モルドス地方はまだ結界に破れはなかったので、何ともなかったが、パルミア領は数か所で結界が破られているらしい。

手をかざした瞬間に水盤の中心が発光した。楓は自身の持つ力がぐんぐん吸い取られる気がした。30秒ほどで光は収まったが、あまりの疲労に楓は失神してしまった。



「んー」楓が体を起こすとパルミア城の自分に与えられた寝室だった。

どうやら気を失った楓パルミア城まで運んでくれていたらしい。

ベッドわきで待機していた侍女が見えた。

「聖女様がお目覚めになられました!」

 侍女は外に向かって声掛けした。

「いかがですか、体調は。」


 静かにクリスが部屋のなかに入ってきた。

「いや~思ったより体の中のパワーごっそり持ってかれました。

まだ私自身の力の制御ができていないようです。」

 楓は呑気にそういった。


「聖女様、皆と一緒に夕食は難しいでしょうか?

ご夕食はお部屋にお運びすることもできますが」


「部屋でいただきます。明日はパルミア領第2神殿に行くのですよね?」


「無理なさらなくても休養を取られることも聖女様のお仕事のうちです。」


「そうですね。明日、体力が回復したら第2神殿に向かいたいと思います。エスカーシュ神殿ではどんな成果が出たのでしょう?」


 目覚めてから気になっていたところだ。

「エスカーシュ神殿の周りの結界は強くなりました。新たな魔物の報告も来ていないようです。申し訳ございません、結界修復一か所目ですので、まだすぐできる報告は多くありません。ただ、水盤の周辺の聖力の高まりを神官たちは感じているようです。」

 クリスは、今までに受けている報告を楓に行う。

 

 この国には四季があり、今は夏の始まり。

もうすぐ収穫の季節だ。穀倉地帯のパルミアの収穫が悪いと、国全体が飢饉に陥ってしまう。出発前にシュバイツェン王国地理関連の資料を楓は読み込んでいた。

 しばらくすると夕食が部屋に運ばれてきた。

「クリスさん、一緒に食べますか?」

「いえ、夕食は、チームの他のメンバーといただきます。情報収集もありますので、聖女様はごゆっくりお召し上がりください。」


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