表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/38

25. ヒューイの甥っ子

装備を整えていよいよグリースデンに向かう。

グリースデン第1神殿まではおよそ2時間30分ほどである。


想定していた通り、魔物は街道沿い、川岸沿いに現れたが、護衛が問題なく倒してくれていたため、楓の出番はなかった。


 グリースデン第1神殿に到着すると、ここでも楓は挨拶そこそこに水盤に手をかざした。 

 この神殿で聖力を吸い取られるの量は過去一番多かったと思うが、クリスの指摘通り手のひらに力を集中させてさらに水盤の中心に集中して力を込めたので、気を失うことはなかった。成長している気がすると、楓は思った。


 神殿で辞去の挨拶をして―――もちろん司祭には多いに感謝された―――グリースデン領主館に向かった。

 途中で、一人で魔物と戦っている少年がいたので、護衛が加勢して魔物を倒した。

 よく見ると狼っぽくて大きく、総じて黒っぽい気配を纏っている。


 なぜ、人間を襲うのだろう。襲う人間もえらんでいるのだろうか?

 そして、討伐された魔物の断末魔の叫びはいつも聞きなれない。


 なので、私が「浄化」をしたほうが私の精神衛生上良いのでないかと思っていると、

「ヒューイおじさんありがとう」

 戦っていた少年がヒューイに向かって声をかけた。

「カイトお前、なんで外出ているんだ?

父さんに怒られるんじゃないか?」


 カイトというのは、ヒューイの一番上の兄のところの長男だという。

 甥っ子ね。そう思ってカイトを見ると、ヒューイに似ているところがある。

 ヒューイが15歳くらい若ければ、筋肉はまだ育ちざかりで少しひょろひょろしているような。


「外出は禁止されているけど、監視兵に交じって出てきたんだ。少しでも魔物を減らしたくて。」


「カイト、グリースデン領にも領軍がある。近く入隊する予定だろう。

 一番嫌われる新人はなんだかわかるか?」

「何?」

「指揮系統に従わない人間だ。軍は命のやり取りをする。熱意のあるふりをして自分の功名心だとかを重視する人間は採用しない。意味わかるよな。」


 いつもの3倍は怖い顔をしてヒューイは言った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ