18. ヒューイと魔術師
少し加筆しました。
翌朝、パルート第一神殿へ向かって出発しようと楓がホールに降りると、ヒューイが待っていた。パルミア領で何かあったのだろうか。
「これまでのところ魔物退治は王立軍と協力して、順調に進んでおります。
まず結界を張り直してから、魔物退治を行っているので効率的です。
明日ここを出発されて第2神殿からグリースデン領主館へ向かうとかがいましたので、私もグリースデンの生まれなので案内できたらと、こちらにまいりました。」
ヒューイはグリースデン家までの道案内兼護衛で来てくれたらしい。
「ありがとうございます。心強いです。
私共、道中は魔物に遭わなかったので、道中危険なことも半分忘れておりました。油断大敵ですね。」
と楓は言った。
「グリースデンは国境沿いで、このところ魔物は多く目撃されています。」
グリースデン伯爵領はシュバイツェン王国の最も西端に位置する地域である。
国境に面する領地でもあり、広大でパルミア地方のこの地域の魔物発生は一番多い。
「できればパルート領で討伐軍をお待ちいただいた方が安全性を確保できると思います。
隊の中には魔術師も同行しております。」
魔術師!数が少ないながらも存在するときき、ずっと気にはなっていた。
「魔術師は私の世界には実在しておらず、架空の世界に読み物に登場していました。
この世界には魔法があるのですか?」
「生まれつき一定以上の魔力を保有する適性のある人間が魔法学科で学び,魔術師になります。
属性ごとに出来ることは異なりますが、私達は水や火、雷、土や風などを操る人々のことを魔術師と読んでいます。」




