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13.待てはいつまで待てばいいんでしょうか

 取り留めなく考え事をしているうちに、セディナ領主館に着いた。


「「聖女様、ようこそ おいでくださいました。」」


 領主館の玄関にはセディナ伯爵はじめ家族使用人が一同に待機していた。

「お出迎えいただきありがとうございます。」


 馬車を降りてすぐ楓は皆に向かって挨拶した。


 楓とクリスは応接室に通されるとしばらくしてセディナ伯爵がやってきた。

「軽食が間もなくまいりますので、少々お待ちください。

 明日は我が領の神殿を回っていただけるとのことありがとうございます。」

 セディナ伯爵は、温厚そうな30代後半の少し小太りなおじさまだ。カー〇おじさんのつなぎ姿が似合うかもと想像して楓は一人笑いをこらえていた。


「伯爵様、私から質問よろしいかしら?」

「はい」

 楓は、パルミア地方3神殿の水盤の調整を行って、最初の水盤にだけ力を強く吸い上げられたことを伝え、調べたいことがあるのでセディナ領の地図を閲覧させてほしい旨伝えた。

「実は事前に陛下から、聖女様のご要望には、最大限お応えするよう申し付かっております。地図を持ってまいりますので少々お待ちください。」

 そう言ってセディナ伯爵は、部屋を出て行った。入れ違えに執事が軽食をテーブルに提供した。


「クリス様、そういえば昨晩の晩さん会、テーブルマナー等知らずに参加したのですが、良かったのでしょうか?」

「聖女様は、普段のマナーも全く問題ございません。

 多少違ったとしても聖女様がこことは異なる世界からいらしておいでのことはみな承知しております。ですからお気になさらずとも・・・

 それにしても陛下にお触れをだしていただいたようで地図を見ることができて良かったです。」

「私の国では、世界地図も誰でも閲覧可能ですが・・・」


「我が国では先日も申し上げましたが、自領の地図は門外不出となっているところが多いのです。おおざっぱな国内の地図は中央で管理していますが、地形図、鳥観図などは領内で管理していますね。」


「クリス様、全然話は変わりますけど、地図を待っている間、この紅茶と軽食を食べちゃうのはマナー違反ですかね?」

「ちょっと待った方が良いかもしれません。」

 クリスは苦笑して答えた。

 マテが入ってしまった。



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